毎日の幼稚園の送迎。雨の日も風の日も送り迎えしなければならず大変ですよね。
家が遠ければなおさら、少しでも楽をするために幼稚園バスを利用したいものです。
これは筆者の友人が体験した、幼稚園のバス停で起こった信じられない出来事の話です。
画像: 幼稚園のバス停トラブル!「その髪型やめて」「えっ?」衝撃の【ボスママルール】に「耳を疑った」

いよいよ入園! 楽しい幼稚園生活をスタートするはずが……

これは長女が幼稚園に入った時の話です。
我が家は幼稚園から少し遠かったこともあり、バス通園にすることにしました。

同じバス停から乗り込むのは、年少クラスはうちだけで、他は年長のA子ちゃんに年中のB子ちゃん、C子ちゃん、D君の計5人。
年中のD君を除く、他全員が女の子でした。
「よろしくお願いします」と挨拶をすると、みなさんニコニコと親切に話し掛けてくれたのですが、A子ちゃんママが話し出すとみんな一斉に賛同し出し、とにかくA子ちゃんを執拗に褒めまくるのです。
どうやら、ここのバス停では、A子ちゃんママがボス的存在のようで、年中の3人のママさんたちは絶対服従の取り巻きのような感じでした。

その時点で少し嫌な予感がしたのですが、すぐにその予感が的中することになるのです。

始まりは一通のLINEだった

バス停のママさんたち全員と初日にLINEを交換したのですが、家に戻るとさっそくA子ちゃんママからLINEが届きました。
「もし、お休みするときはまず私たちにLINEして下さい。バスの先生に伝えておきますので!」
幼稚園に連絡すればそれでいいのでは? と思いましたが、きっと親切心で言ってくれているのだろうと思い「分かりました。ありがとうございます。」と返事をしました。

毎日なんとかやり過ごし、当たり障りのないように送り迎えの時間を過ごしていましたが、事あるごとにA子ちゃん親子のヨイショをしなければいけない環境にうんざりし疲れ切っていました。

数日後、いつものように娘の支度を終えてバス停へ行くと、すでに全員揃っていて、なぜか娘をじっと見てくるのです。
「何かありましたか?」
と聞いてみるとA子ちゃんママが
「ごめんなさい。うちの娘、他の子と髪型がかぶるの嫌がるのよ。今日、三つ編みにしてきたみたいだけど、今度から違う髪型にしてもらってもいい?」
と耳を疑うようなことを言ってきたのです。

驚いて返事も出来ず、思わず周りを見渡すと
「A子ちゃん、三つ編み似合うから仕方ないよね〜。」
「そうそう、女の子はこだわりが強いから!」
と全員がA子ちゃん親子のフォローに。
「あ、あとあんまり可愛い髪飾りも付けてこないでね! すぐ欲しがっちゃうから!」
とダメ押しの一言を当たり前のように言ってきたのです。

A子ちゃんママが自分の子どもが大切だというのもわかりますし、周りのママたちに悪気はないのかもしれません。ですが、A子ママとはあと1年だけど、他の人とはあと2年もこのバス停で一緒になるのかと思うとめまいがしそうになった私は、すぐにバス通園から徒歩通園に切り替えました。
朝起きる時間が少し早くなり、毎日自転車を漕いで送り迎えするのは大変でしたが、気持ちの面では超スッキリ!!!
謎のルールを押し付けられることもなく、最初からこうしていればよかったと心から思いました。

A子ちゃん親子には行事でたまに会うこともありますが、堂々と三つ編みをして、娘の好きな可愛い髪飾りを付けて登園しています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。

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