SNSで【昔のモテ自慢】を繰り返す『嘘つきな友人』→ 初めてのオフ会で、予想外の展開に赤面！？

歪んだ自意識、SNSでの虚栄心

Mの大学時代の友人Kは、趣味で繋がったSNSの中で自分の過去の自慢話ばかりしていました。
しかもそのほとんどが大嘘。呆れたMに「やめなよ、うちらもう30代だよ？」とたしなめられても、Kは「どうせバレないし。それよりこのいいね数！ モチベ爆上げよ！」と、気にもしません。

髪で半分隠し、加工しまくりの横顔。「美人っぽい雰囲気作り」に精を出すK。いつの間にか、現実から離れていくもう一人の自分。Kは、SNSの中の自分こそが本物だと錯覚していました。

予期せぬ同級生との再会

そんなある日、初めてのオフ会が開かれました。もちろんKも参加することに。
Kは「わー！ 本物もやっぱり美人！」など、持ち上げられる自分をイメージしてはニヤニヤします。クローゼットの奥から一張羅を引っ張り出し、自信満々で会場へと向かいました。

ところが、会場に着くとそこには思わぬ人物が……。なんとKの高校の同級生、E子が座っていたのです！ 一瞬にして顔が引きつったK。E子は一瞬驚いた顔をしましたが、まさかの同級生の登場に嬉しそうな笑顔を浮かべてひらひらとKに手を振って見せます。
実はE子はこのグループに最近参加したばかりでした。
そのため、SNS上の交流歴も浅くKの存在は投稿からは全く分からなかったようです。しかし、それがまさかとんでもない展開を巻き起こすことになるとは思いませんでした。

嘘がバレて会場を飛び出したK

オフ会が始まり、自己紹介の時間。Kは気を取り直し、いつもの調子で過去のモテ話を披露。すかさずE子から、純粋なツッコミが入ります。「あれ？ Kって、『なんで彼氏できないんだろう』って言ってたよね……。本当はそんなにモテてたの？全然知らなかった！」Kの顔はみるみるうちに赤くなっていきました。
KがめげずにKと彼氏の海外旅行の話を持ち出せば、「まって、それ高校の修学旅行先だよ、もう！どうしたのK？冗談やめてー！(笑)」と屈託のない表情のE子に言われてしまい、会場は爆笑の渦に。
Kは恥ずかしさのあまり、「そ、そうだったっけ……。あ、ごめんちょっと電話が来ちゃった」と気まずそうにその場から逃げ出してしまいました。

この出来事の後、Kの自慢話はピタリとおさまりオフ会は無事に終了したそうです。

ありのままの自分で

この出来事を聞いたMは笑いを堪えつつ、落ち込むKを慰めながら「もう分かったね？ SNSで、変な見栄は張るもんじゃないよ」と諭したそうです。
E子の無邪気な発言により思わぬしっぺ返しをくらってしまったKですが、見栄を張ってしまったこと自体に悪気はなかったのかもしれません。Kのように、過去の出来事を盛って話してしまう人は意外と多いようですよ。しかし、嘘や見栄はしょせんハリボテです。ありのままの自分を見せた方が、好感を持ってもらえるのかもしれませんね。

【体験者：30代・主婦、回答時期：2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：N.tamayura
長年勤めたブラック企業を退職し、書くことを仕事にするためライターに転職。在職中に人間関係の脆さを感じた経験から、同世代に向けて生き方のヒントになるような情報を発信すべく、日々リサーチを続けている。