実家や義実家には「モノがあふれている」という声をよく聞きます。年老いた親が亡くなったあと、手間や時間のかかる整理整頓や断捨離を行うのは子どものことが多いようです。そのため、親には元気なうちから不要なものを手放すことを心がけてほしいものですね。今回は私の友人A子から聞いた、断捨離中の姑を手伝ったら自分が恥ずかしい思いをした話を紹介します。
画像: リサイクルショップで、数百万の着物についた値段に驚愕! 義母が取った行動に、嫁が恥をかいたワケ

モノで溢れている義実家

義実家はとにかくモノが多く、今後も絶対に使わないだろうと思う古いモノや、使っているところを見たことがないようなよく分からないモノがそこら中に置いてあります。「使うから置いといて」「まだ使う」「いつか使う」という姑の言葉を信じて、嫁と言う立場もあり今まで断捨離をあまり強く勧めてこなかったA子。

ですが、だれに影響されたのか分かりませんが、姑がやっと重い腰を上げ、断捨離をしているというのです。そんな姑から、「着物を買い取ってもらいたいからリサイクルショップに連れて行ってほしいんだけど」と頼まれました。姑がやる気のあるうちにと思い、A子は二つ返事で引き受けることに。早速、姑をリサイクルショップに連れて行ってあげました。

「着物は高く売れない」と前情報を伝えるも……

行きの車の中で事前に、「最近は高く買った着物でも、全然高く売れないらしいですよ」と姑に前情報を伝えておきました。姑は自分の着物によほど自信があったのか、「へえ~そうなのね」と言うだけ。A子の言葉を信じていないようでした。

安すぎて怒り心頭の姑

しかし、いざ鑑定結果が出ると、姑はあまりの安さに驚くと同時に怒り心頭。「何十万、何百万も出して購入した着物が、数百円とか数千円な訳がないでしょ!」とリサイクルショップの店員さんに向かって文句を言い始めたのです。

姑はそれはそれは大きな声で文句を言っており……。A子は恥ずかしすぎて、他人のふりをしたくなりました。

断捨離失敗!

全部で10着以上の着物を持っていったのですが、姑は結局1着も売らず……。すべて家に持ち帰ることになり、断捨離は一切進むことなく終わりました。

あまりの恥ずかしさに、「もう姑に頼まれても、絶対にリサイクルショップには連れて行かない!」と心に誓ったA子でした。

着物を着る機会が減ってしまった日本で、着物の需要が減っているのは明らかです。姑にとっては大切な着物だったのかもしれませんし、愛着ある物をやすやすと手放すのは苦しい気持ちも分かります。しかし、自分の意に反して安い値段をつけられたからと言ってお店で急に怒り出すのは良くないことですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。

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