「普通でいなくちゃ」そんな気持ちを抱えたことはありませんか? 筆者の知人Aさんは、みんなと同じが安心と考え周囲と必死で合わせながら生きてきたそうです。そんなAさんですが、子育てをしてみて「もっと自由に自分らしく生きてよかったんだ」と思えるようになったそう。Aさんが子育てを通じて得た学びとはどのようなものだったのでしょうか。
画像: 「普通でいなくちゃ」人の目を気にしていた私 → 「もっと自由でいいんだ」と心が楽になった理由

人と違うのはダメ! みんなと同じが安心

Aさんは現在5才の息子を育てるママです。Aさんはこれまで「普通が一番!」と思って生きてきました。幼い頃からそういう意識があり、「人と違う選択をしないように、みんなと同じが安心だ」と周囲に合わせながら生きてきたのです。

たまには赤じゃなく青を選びたくなる気持ちもありましたが、大多数が赤を選んでいれば赤を選ぶのが正解だと思っていました。

そんなAさんの普通が一番という意識は、子育てを始めてみて覆されることになります。

自分らしく生きる息子の姿

Aさんの息子は可愛らしいものが好きでした。男の子ならかっこいいものが好きなのが当たり前と考えていたAさんは、息子がピンクや水色を好み、外で活発に遊ぶよりも女の子とおままごとをするのが好きなことに戸惑いを感じます。

Aさんは息子に男の子らしいおもちゃを買い与えたこともありますが、息子は気に入りません。Aさんは自分の思う普通から息子が外れていることを心配していました。

息子が自分らしく好きなものを好きでいてほしいという気持ちと、普通と違う息子が世界に受け入れられるのかは別だと考え葛藤していたのです。

当たり前に受け入れられる息子

しかし、Aさんの心配をよそに息子は周りに馴染み受け入れられていきました。昔とは価値観も変わり多様性が認められる世の中になったということもあってか、可愛らしいものが好きな男の子でも当たり前だとみんなが思っているようでした。

Aさんはそんな息子の様子を見て、これまでの認識を改めます。たとえ一般的な男らしさに当てはまっていなくても、世界には息子らしく生きる息子を受け入れてくれる人もいるのです。

この先、大きくなっても息子には普通にとらわれず、自分らしく生きていってほしいとAさんは思うのでした。

過去の自分へ「もっと自由に生きてもいいんだよ」

Aさんは子育てを通じて、過去の自分にもメッセージを送りたい気持ちになったといいます。それは「もっと自由に生きてもいいんだよ」ということ。

人の目を気にしすぎて、自分らしさよりも人と違わないようにと必死で合わせながら生きてきたAさん。必死に頑張っていた自分を抱きしめてあげたい気持ちだとAさんは語ります。

自分らしく自分の好きなものをもっと愛して生きてもよかったんだということに気がついたAさん。母となり30代になりましたが、今からでも遅くはないと、これからはどんどんやりたいことをやってみるんだそうですよ。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。

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