さまざまなことに興味を持ち取り組む子ども時代に、近くの大人からかけられた言葉は良くも悪くも大きな影響を与えるのではないでしょうか? 今回は筆者の知人が子育て中に体験した、心無い大人の発言についてのエピソードを紹介します。
画像: 部活で伸び悩む息子に、コーチ「お前には足りないものがある」→ アドバイスではなく、暴言だった──

バレーボールを習う息子

小学5年生の息子は、3年生のころに見たアニメがきっかけで「僕もバレーボールを習ってみたい!」と言い出し、近所で練習をしている小学生チームに通うようになりました。

3年生の頃から練習を始め2年ほど経ちますが、最初の頃は練習のある日を楽しみにしていて、練習のない日も自主練をおこなったり、チームで出会った仲間とバレーボールを楽しんだり、かなり熱中していたようでした。

しかし、バレーボールを習い始めてから2年経っても、なかなかレギュラー入りできないことでモチベーションが下がってしまったのか、このところ練習を休みたがったり、いざ練習に行ってもいまいち気持ちが入りきらなかったり。大好きだったバレーボールをあまり楽しめていない様子です。

コーチから呼び出し

練習は息子の通う小学校とは別の小学校の体育館でおこなわれることが多く、私はいつもその日の練習場所まで息子を送り迎えしています。

その日も練習終わりの息子を迎えに体育館へ向かったのですが、私が到着したときちょうどコーチが息子を呼び出していました。

最近モチベーションの上がらない息子に、コーチがなにかアドバイスや励ましの言葉をかけてくれるのかな? と思って見ていたのですが……。

コーチは息子を呼び出し「お前になにが足りないかわかるか?」と声をかけました。息子が「ガッツですか?」「やる気ですか?」と答えるも、コーチは首を横に振るばかり。

言葉に詰まる息子にコーチがかけた言葉が意外過ぎるものでした。

コーチの言葉

「いいか? お前に足りないのは身長だ。」

コーチにも悪気はなかったのかもしれませんが、練習や努力では改善できない容姿を否定されてしまい、息子は今後どれだけ練習してもレギュラーにはなれないし意味がないと落ち込んでしまいました。

結末

その後息子はその小学生チームに通うのは辞めてしまいました。

息子のしたいようにすればいいと見守っていたのですが、しばらくするとまたバレーボールを始めたいと言い始め、違うチームで練習に通うことに。

新しく通い始めたチームのコーチは、息子の努力を評価してくれて褒めながら育ててくれています。いいコーチに出会えたことで、息子の興味や意欲が失われずに済みよかったと感じています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。


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