姉弟の面倒はみるべき? 筆者の知人Aさんの弟は実家ぐらしの独身ニート。ある日、弟が将来Aさんに面倒をみてもらうつもりだと知ったAさんは、甘えた考えの弟を更生させようと檄を飛ばします。「弟の面倒をみるなんて絶対イヤ!」姉ちゃんの声は弟に届くのでしょうか?! どうなったのかAさんから話を聞きました。
画像: 弟「母さんと父さんが死んだら、姉ちゃんに面倒みてもらう」甘えた考えの【独身ニート】に喝!

どうするの? 実家ぐらし独身ニートの弟

Aさんは夫と結婚後、子宝にも恵まれ、小学2年生と5歳の娘とともに幸せな毎日を過ごしていました。

そんなAさんの心配事は弟が実家ぐらしの独身ニートなことです。実家が近いためよく顔を出すのですが、弟は働こうともせず実家で上げ膳据え膳で暮らしており、将来への危機感が感じられません。

両親も弟を甘やかし、本人も働く気がない。お金のことを考えると、このままいけばいつか両親の暮らしは破綻してしまうでしょう。この問題とはいずれ向き合わなければいけないときがくるとAさんは感じていました。

「姉ちゃんに面倒みてもらう」弟の考え

ある日、実家を訪れたときのこと。Aさんの耳に母と弟の会話が聞こえてきました。

母「あんたずっと働かない気なの?」
弟「うん。両親が死んだら姉ちゃんに面倒みてもらうつもり」

弟のとんでもない考えが聞こえてきて、Aさんは黙っていられませんでした。リビングの扉を開け、弟に反論します。

A「私が面倒みるのは夫と子供だけ! なんで健康な弟の面倒みなくちゃいけないんだよ! あんたが困っても絶対助けないから今のうちに何とか自立しなよ!!」

姉の言葉に考えを改める弟

昔から姉であるAさんに逆らえなかった弟は、この言葉にしゅんとなってしまいました。

A「お姉ちゃん本気で言ってるんだよ! あんたが自立する助けならしてあげるけど、あんたがニートを続ける協力なんて絶対しない!」

弟は部屋に引きこもってしまいましたが、その後Aさんに弟から連絡がきました。

「俺でも働ける?」

少し自立する意識の芽生えた弟を嬉しく思ったAさんは、夫にも協力を仰ぎ弟に就職先を紹介しました。

更生の一歩

仕事が続けられるかというAさんの心配をよそに、弟は働き始め毎日きちんと会社に行っているようでした。久しぶりの社会は辛いこともあるようですが、楽しいこともあるようで弟の表情はいきいきとするように。

あのとき、母と弟の会話を盗み聞きしなければ、まだ弟はニートで姉のお世話になるつもりだったと考えるとAさんはゾッとしてしまいます。

弟を突き放すようで冷たいようでも、あのとききちんと檄を飛ばしてよかったなとAさんは思うのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。


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