若い頃は人から支えてもらっていることのありがたさに、気づけずにいることがあるかもしれません。私の息子もそうでしたが、ある出来事がきっかけで感謝の気持ちを持つようになりました。
これは筆者の息子の体験談です。
画像: 高校生の息子「俺、支えられてたんだね」周りに感謝するようになった、部活の夏合宿での出来事とは?

汚れたユニフォームの洗濯は大変

私の息子は高校時代サッカー部に所属していました。

遅くまで部活動に参加し、汗と泥にまみれたユニフォームを持ち帰ってくる息子。

ユニフォームにしみ込んだ汚れとにおいは、洗濯機で洗濯するだけでは落とすことができず、毎回手での予洗いが必要です。

汚れと格闘する母を尻目にどこ吹く風の息子でした。

マネージャーに感謝しなさい!

サッカー部には女子マネージャーが2人いました。

彼女たちは準備運動の手伝いや、水分補給の手伝い、けがの応急処置など約40人の部員が練習・試合に専念できるように、かいがいしくサポートしてくれていました。

試合などで息子の部活動を見るたびにマネージャーの働きぶりに感心し、息子に「マネージャーさんたちに感謝しなさいよ」と口を酸っぱくして伝えていました。

そんな私の言葉を他人事のように聞き流していた息子でしたが、ある出来事から考え方が変わったのです。

身をもって感謝を感じた息子

夏休みに1週間の夏合宿に参加した息子。

合宿から帰るなり息子が「マネージャーってすごいよ。本当にありがたいよ」と話し出しました。

1日の練習の後に出る部員全員分の汚れたユニフォームの量は並大抵ではありません。

マネージャーの2人は全員分の部員の汚れたユニフォームを夜遅くまでかけて、きれいに洗濯してくれる。

部員が練習のキツさに心が折れそうになると、すかさず声をかけて励ましてくれる。

彼女らは自分たちがピッチに立てるわけではないのに、部員のために尽くしてくれる姿を夏合宿で目の当たりにし、心から感謝の気持ちを持ったとのことでした。

息子の精神的な成長が頼もしい

夏合宿を通じて、自分たちを陰で支えてくれる人たちへ、感謝の気持ちを持つことを息子は学びました。

夏合宿で精神的に成長した息子を頼もしく思うのと同時に、毎日汚れものの洗濯に奮闘している私にも、ほんの少しは感謝して欲しいな〜と思ったのでした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。


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