友人A子の息子はとにかく「赤」が大好き。服でも靴でもお菓子でも赤色を選ぶ徹底ぶりです。そんな息子が、祖母である姑と久しぶりに会うことになりました。A子は前々から、姑との価値観のズレを感じていたのですが……。
今回は、筆者の友人A子から聞いたエピソードをご紹介します。
画像: 息子が選んだ上靴に「男の子なのに赤なんて」驚く祖母に → 息子「ばぁば、見てて!」堂々と反論!

息子の個性を大切にするA子

A子には、幼稚園に通う4歳の息子がいます。息子は赤色が大好きで、何かを選ぶ際にはほとんど迷わず赤を選んでいました。A子は息子の個性を尊重し、その選択をいつも見守ることにしていたのです。

ある日、幼稚園で履く上靴が小さくなったため、ショッピングモールで新しい上靴を購入することに。予想通り、迷うことなく赤い上靴を選んだ息子。A子は「息子らしい選択だな」と微笑みながら購入を決めました。

家族の反応と世代間ギャップ

ところでA子は、結婚した当初から姑との価値観の違いをことあるごとに感じていました。孫に対する接し方にも、「ん?」と首を傾げたくなる発言があったのです。たとえば、「女の子なんだから、もっとおしとやかにしなさい」「男の子は泣いたらダメ! 我慢しなさい」など──。

そんな姑が、久々にA子の自宅を訪ねてきました。息子は姑が来ると嬉しそうに駆け寄り、新しい上靴を見せて「バァバ見て! 新しい上靴買ってもらったんだ!」と報告したのです。

しかし、姑はA子に向かって「赤色? 男の子なのにどうしてその色にしたの?」と驚いた様子。A子は「息子が赤色がいいと言ったので買いました」と答えましたが、姑は「女の子じゃないんだから、おかしいわよ」と怪訝な表情でした。

息子の自信とヒーローの色

すると、姑の反応に対して息子はすかさず「赤色って、ヒーローの色なんだよ! バァバ知らないの?」と返答。

すぐさま息子は「見てて!!」と言い、上靴を履いて変身ポーズを見せたのです。

その姿に姑は驚きつつも「そうなんだね、バァバ知らなかった」と納得せざるを得ない様子でした。

息子にとって、赤色は大好きな戦隊モノのヒーローを表す色だったのです。

子どもの選択を尊重する大切さ

その様子を見ていたA子は、息子が好きなことを堂々と伝える姿に微笑ましさを感じました。

世代間の価値観の違いは避けられないものですが、これからも息子の選択を尊重し、彼が自信を持って成長できる環境を作ってあげたいと思ったA子でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。


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