世代によって、家事の分担について解釈が異なることがあります。筆者の友人・Gの義父はまったく家事を手伝うことをせず、すべて義母任せの人。しかし、そんなGの義父が困った事態に陥ります。Gの義父はどんな末路を辿ったのか、Gから話を聞きました。
画像: 「男子厨房に入るべからず、って言うだろ!」【家事を手伝わない】自分を正当化した義父の末路

男子厨房に入るべからず

私の義父は「男子厨房に入るべからず」という言葉を盾に、「昔の偉い人が言った言葉なんだから、従うべきなんだ!」と言い、家の手伝いを一切しないことを正当化している人でした。
夫曰く、自分たちが小さい頃から家のことは何もしなかったとのこと。

当然料理も掃除も洗濯もできず、すべて義母に押し付けるばかり。
義母が冗談で「私が死んだらお父さんどうするの?」と言っていましたが、義父は全く気にする様子がありませんでした。

義母の不在

しかし数年後、他県に住む義祖母(義母の母)が倒れ、義母は介護で家を空けることに。
すると義父は「お前がいなくても俺は問題ないぞ!」と偉そうに言っていたのですが、結局家の中はしっちゃかめっちゃか。
義母に「今すぐ帰って来てくれ」と泣きついたらしいのですが、義母は義祖母の介護で帰れる状態ではありません。

すると義父は私の家に電話をかけてきましたが、我が家は自営業。
「急に家を空けるわけにはいかない」と断ると、かなりご立腹な様子でした。
夫は一人っ子なので、他に頼れる人もおらず、結局は義父が自分でやる羽目になったのです。

義父の出した結論

しかし、ご飯も作れず、掃除もできず、洗濯もやったことがない義父は、自分で挑戦することを諦めて、こっそりと家事代行サービスを利用することを決めたようでした。
そんな状況でも「あいつ(義母)がいれば、こんな無駄な金は要らなかったのに。」と言っていましたが、私たちに言わせれば、義父が少しでも家事ができれば良かったんです。

今の時代に「男性は家事を手伝わなくて良い」なんていう常識は通用しないはず。
義母の大変さが少しはわかってくれたのかなぁと思っていますが、家事代行サービスに頼んでしまったら、大変さはわからないかもしれませんね。

「男子厨房に入るべからず」という言葉を盾にして偉ぶっている義父ですが、これからは少しでも義母の手伝いをしてくれると嬉しいなと思います。

【体験者:40代女性・自営業、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。


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