金銭感覚は人それぞれ異なるものです。しかし、あまりに非常識な価値観を持っている人とは、なかなか分かり合うことは難しいですよね。これは筆者の友人・K代から聞いたお話。どケチな義母の信念にK代は呆れ果てているようで……?
画像: 孫へのプレゼントを【安物で済ませる】ケチ姑「私の気持ちが受け取れないの?!」→ 孫がズバッと!

どケチな義母

私の義母はものすごいケチです。
お金のかかる話は大嫌いで、孫へのプレゼントにもどケチ精神を発揮するほどの筋金入りでした。

義母にとっての孫は義姉(夫の姉)の息子と娘、我が家の息子2人の4人。
しかし義姉の子ども達ばかり可愛がるため、私は義母のことをよく思っていませんでした。

義母は孫の誕生日には必ずお祝いをしてくれていたのですが、面白いのは必ずプレゼントを一緒に買いに行かないと気が済まない事。
お金を渡すことは絶対にせず、一緒に買いに行って、同じような物でも安い方を買うことにこだわっていたのです。

成長

小さい頃はそれでも良かったのですが、孫たちも大きくなると、学校やアルバイトなどで時間が取れず、一緒に買い物に行くことはできなくなっていきました。
すると、義母はかなりご立腹な状態で「一緒に行かないならプレゼントはなしね!」と言い出す始末。

しかし、これに黙っていなかったのが義姉の長男。
たまたまアルバイトがあって行けないと言ったのに、「今年のお祝いはなし!」と言われ、かなり頭に来ていたようでした。

お正月にはみんなで義実家に集まるのですが、義母はお年玉もお金ではなく「欲しいものがあるなら一緒に買いに行きましょう!」と言いだしたので、義姉の子供たちは義実家に顔を出さなくなっていったのです。

怒り爆発

義実家に来なくなった孫たちに腹を立てた義母は、義姉の家に行き、孫たちを相手に怒り爆発!
「私の気持ちが受け取れないの?」
「せっかくお祝いしてやるって言ってるのに!」
と詰め寄ったのです。

すると、初孫でもある義姉の長男が「おばあちゃん、プレゼントは気持ちでするものだから、してやってるっていうのは違うんじゃない?」と一言。
義母は「お金だけなんて誰でもあげられるでしょ? 自分で買った物をプレゼントしたいじゃない!」と言い返したのですが、「おばあちゃんが一緒に買い物に行きたいのは、少しでも安い物を買いたいからでしょ? 本当に欲しいものを買ってもらいたいのに、安いからって違うものを選ばせるんだから、誰も行きたくなくなるでしょ。」と言われ、一気に意気消沈してしまいました。

図星

義姉の長男の言ったことは正に図星だったのでしょう。
それからはさすがの義母も無理強いすることなく、孫たちが望めば現金でお祝いをしています。

ただ、孫の中で一番年下である我が家の中学生の次男に以前よりも執着するようになり「一緒に行きましょう!」と未だにお誘いがあります。姑が節約したい気持ちはわかりますが、今後どうしていこうか、私は頭を悩ませている状態です。

【体験者:50代女性・自営業、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。


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