義父が生きていた頃は、元気だった義母。しかし、義父が亡くなり一人暮らしになったとたん、認知症が進行。義母を心配に思った私と夫は、ある決断をします。しかし、それに言いがかりをつける人物がいたのです。今回は筆者の実体験をご紹介します。
画像: 義母を老人ホームに入れると「そんな話聞いてないけど!!」義母のお金を狙うがめつい親戚とバトルに!

義母が家で倒れていた

義父が他界後、義母は物忘れが激しくなり、孫の名前や日付も思い出せなくなっていきました。病院へ行こうと誘っても、「元気だから行きたくない!」と断固拒否する義母。

それから間もなく義母が自宅で倒れているところを、たまたま夫が発見。急いで病院に連れて行くと、義母は大腿骨を骨折していました。どうやら転倒が原因だったようです。

「もう一人暮らしはさせられない」と思った私たちは、他の夫の兄弟と相談し、義母を老人ホームに入居させることにしました。

音信不通だった人物からの電話

ある日、突然夫の元に電話がかかってきました。

「老人ホームに姉を無理やり入れるなんて信じられない!」

電話の声の主は夫の叔母でした。叔母は独身で長年一人暮らし。義母が老人ホームに入ったと知り、急に連絡をしてきたのです。

「家族である私の許可なく、勝手に話を進めるなんてどうかしてる。自分たちが楽したいからってあまりにも酷すぎないかい?」

叔母の本心

私たちは叔母に不信感しかありませんでした。なぜなら義母は叔母に昔から振り回されてきたからです。お金にだらしない叔母は、義母からお金を借りては、しらばっくれる人でした。

近年は音信不通だったはずなのになぜ……。

「独り身になったお姉さんが心配になったのよ。これから仲良く旅行でも行きたいと思ったのに」

私たちはそれが本心とは思えませんでした。夫は以前、叔母から「お姉さんの家の鍵をかしてほしい」「お姉さんの通帳はどこにあるの?」などと聞かれたことがあったのです。

叔母は義母の財産を狙い、距離を縮めようとしてきたのかもしれません。

叔母が義母のもとへ訪れると

その後、叔母は義母と接触するため、老人ホームへ向かいました。当時はコロナ禍で、面会は基本的に禁止されていたのに迷惑な話です。

「お姉さん!」と義母に声を掛けた叔母。しかし、返ってきた言葉はあまりにも冷たいものでした。

「おや、あんたは誰だい?」

義母の認知症はみるみるうちに進み、自分の妹である叔母のことをすっかり忘れてしまっていました。本当に心配していたのかもしれませんが、忘れられては当てにできないと叔母は感じたのか、その後私たちに口出ししてくることはなくなりました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。


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