筆者の知人女性Fは、息子夫婦と同居しています。
温厚なFは、その優しい人柄でお嫁さんとも上手くやっていたのですが、ある日、お嫁さんと予想外の出来事で揉めてしまうこととなるのでした。今回は、嫁姑トラブルを紹介しますね!
画像: <家族が送迎するのは当たり前?>帰省した20歳の孫をタクシーで帰すと、嫁「かわいそう」って、え?

帰省した孫

「おかえり~!」
お盆になり知人女性Fの孫が帰省すると、お嫁さんは満面の笑みで20歳の息子を出迎えます。
県外の大学に通う孫は、お盆とお正月の時にだけ、こうして実家に帰ってくるのでした。

孫の帰省を歓迎し、お小遣いをあげると同時にFは手作りのご馳走を振舞います。
お嫁さんも一緒になって、溺愛する息子と仲睦まじく過ごしていました。
「久々に孫の顔が見られて良かった」と喜ぶFでしたが、その後、予想外の出来事が起こります。

突然の無茶ぶり

新学期の始まりと共に、孫がアパートに帰る日がとうとうやって来ました。
その日はお嫁さんが空港まで孫を送迎する手筈となっていたのですが、当日になり、お嫁さんが体調不良を訴えだします。

「私、ちょっと具合が悪いので……。お義母さん、代わりに送迎をお願い出来ますか?」
お嫁さんの頼みに応えたいのは山々ですが、Fもその日は仕事の為、送迎は困難です。
孫にも「送れなくてごめんね。また次会えるの楽しみにしてるね」と別れの挨拶をした後、
孫は、タクシーで空港まで向かうこととなりました。
しかし、これを皮切りにお嫁さんが豹変することとなります。

歩みよりの姿勢が大事

仕事を終えて帰宅し、Fがお嫁さんに「孫は無事に帰ったかしら?」と尋ねると、お嫁さんはこのように答えました。
「あなたには関係ありません」
予想外の答えにFがビックリしていると、お嫁さんはこのように言います。

「息子だって、最後くらい家族に送迎して欲しかったハズです。なのに仕事を優先されるなんて……。息子が可哀そう!」
そう言ってワンワン泣き出すお嫁さんを見て、さすがにFも言葉を失いました。

お嫁さんのように突然、体調を崩すケースも勿論あることでしょう。
ですがFも社会人の為、全てを家族に合わせる訳にはいきません。
そこはお互いに、歩み寄りの姿勢が必要なのではないでしょうか?

息子のことが可愛いのはわかりますが、その件に関しては、お嫁さんもFの息子である夫から意見され、自分も言い過ぎだったと反省したらしいです。
いかなる時も、全て相手に合わせることは不可能です。
だからこそ、可能な範囲で思いやりの姿勢を持つことが大事だなと改めて考えさせられました。

【体験者:70代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。


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