冠婚葬祭にはマナーがあり、知っておかないと恥をかくだけでなく、相手に失礼になることがあります。今回は、職場の先輩から間違ったマナーを教えられた知人A子から話を聞きました。先輩のうっかりミスかと思われましたが、実は恐ろしい理由が隠されていたのです。
画像: 「平服って普段着のことよ」後輩に間違ったマナーを教える"困った先輩" → それには悪意があって──?

取引先の「偲ぶ会」に参加することに

A子の職場に、取引先から「偲ぶ会」の案内状が届きました。
「偲ぶ会」とは、葬儀とは別に行う自由なスタイルのお別れ会のこと。
取引先の亡くなった重役は宗教色の強いセレモニーを好まなかったため、一般的な社葬ではなく「偲ぶ会」を開催することになったそうです。
A子も亡くなった重役にはお世話になったため、偲ぶ会に参列することになりました。

偲ぶ会での「平服」って?

案内状には「平服でお越しください」と記載があり、A子は戸惑ってしまいました。
A子は一般的な葬儀のマナーは知っていましたが、これまで偲ぶ会に参加したことはありません。
『平服って、何を着たらいいんだろう?』
悩むA子に、先輩のB美が声をかけてきました。

B美は「平服って普段着のことだから。故人は明るい性格だったから、明るい色の服を着てきてね。私はピンクベージュのワンピースを着て行くつもり」と教えてくれたのです。
A子はB美の言葉を参考に、水色のブラウスと花柄のスカートで参列することにしました。

母「ちょっと待った!」

A子が自宅から出かける直前、母親が「どこに行くの?」と尋ねてきました。
「取引先の偲ぶ会に行く」とA子が答えると、母親は「その格好で? ちょっと待ちなさい!」とマナー違反を指摘し、叱りつけてきたのです。

「平服でって言われてるし」と言うと、母親は「弔事での平服は略喪服が基本よ」と教えてくれました。女性の場合は、黒などのダークカラーのワンピースやスーツなどを着るのがマナー。
「前に買ってあげたブラックフォーマルがあったでしょ? あれを着て行きなさい」と母親に言われたA子は、慌てて着替えて会場に向かいました。

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