3組のうち1組は離婚するという話を聞いたことがありませんか?近年は熟年離婚というワードを耳にする機会も増え、離婚は珍しくない選択肢になっているのだなと感じさせられます。
筆者の知人A子さんは、そんな熟年離婚経験者。
今回は、そんな彼女のお話を聞いてみました。
画像: 離婚後、頼れる人がおらず「もう首を吊った方が──」絶望の50代女性に訪れた『奇跡の出会い』

熟年離婚。頼れる人もいない、絶望的な状況に

50代で離婚することになったA子さんのお話です。
原因は夫婦仲の悪化で、夫がA子さんに愛想を尽かした形でした。

元々は、A子さんが新卒で入社した会社で夫と出会いました。
働き出してすぐ結婚し、そのまま寿退職することになったのです。

結婚後は専業主婦をしてパートにも出ていなかったので、ほとんど働いた経験がありませんでした。
両親はすでに他界しており、子どももいません。

元々友達が少ないのも相まって、頼れる人が全くいないことに、ただただ絶望しました。

就職活動も絶望的で、職務経験が少ないA子さんを雇ってくれる会社はありません。
少ない貯金が減っていくばかりで、「もう首を吊ったほうが……」と考えてしまうほど、追い詰められてしまったのです。

なんとか受かった会社。頑張るぞ!!

そんな時、奇跡的に一つだけ仕事に受かったのです。
それは、家族経営の小さい会社のパート枠。
本当は正社員が良かったのですが、贅沢は言っていられません。
A子さんは一生懸命働き、会社の皆とも徐々に馴染んでいきました。

そして三ヶ月ほど経ち、「遅くなったけどA子さんの歓迎会!」と、会社近くの居酒屋へ行くことになりました。
最初は緊張していたA子さんでしたが、お酒もすすんで楽しくお喋りしていたのです。

そんな時、会話の流れで身の上話を聞かれました。
たくさん飲んでしまっていたこともあり、A子さんはこの会社にたどり着くまでの経緯を、涙ながらに語ってしまったのです。

いい歳して泣きながら話すなんて。
翌日の出社が恥ずかしくてたまりませんでしたが、皆何事もなかったように「楽しかったね」「また飲みに行こうね!」と言ってくれました。

程よい距離感で、プライベートも仲良くしてくれる。一体どうして?

皆とても優しい人ばかりなのですが、その中でも特に良くしてくれたのは社長の奥様でした。
音楽鑑賞が趣味だそうで、何度も一緒に連れて行ってくれたのです。
音楽鑑賞だけでなく美味しいランチに連れて行ってくれたり、オススメのお店も紹介してくれたりしました。

それも毎週の休みというわけでなく、疲れない程度の、とても程よい距離感だったのです。

(どうしてこんなに良くしてくれるんだろう?)

あまりに優しすぎる奥様に、思い切って聞いてみると……。


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