介護の業界は深刻な人材不足に陥っています。人材を育成する方法は複数ありますが、結局は資格取得をする本人の問題も大きく関わっているようで……。これは筆者が実際に出会った、とんでもない魂胆である制度を利用しようとしたクラスメイトのお話です。
画像: 職業訓練校に「そんな理由で通うなよ!」介護資格を取得しようとした【クラスメイトの魂胆】に、絶句!

職業訓練校

私は30代で職業訓練校に通い、介護の資格を取得しました。
私の通った職業訓練校は、雇用保険の制度で通える学校で、卒業後は必ず就職することを条件に、雇用保険をもらいながら資格取得のための勉強ができる制度がありました。

同じ科のクラスメイトは約30人。
年齢も性別もバラバラでしたが、みんな介護の知識や技術を学び、介護の仕事に就くために資格取得を目指して頑張っていたのです。

クラスメイト・E子

しかし、そんなクラスにE子というクラスメイトがいました。
E子はみんなが必死になっている課題提出等も一生懸命やるわけではないし、実習も休んだりすることがあり、クラス内で問題視されていました。

授業態度も悪く、グループで協力しなければいけない課題なども「レポート写させて!」という状態だったので、熱量の高い他のクラスメイトからは、疎んじられる存在になっていったのです。

一緒に実習へ

その後、私とE子は同じ高齢者施設に実習へ行くことになりました。
しかし初日からE子は遅刻。
実習態度も悪く、3日目には学校の先生が呼び出される事態に。

私は学校の先生から「E子と話をしてみて欲しい。」と頼まれたため、E子とゆっくり話す機会を設けました。
みんな一生懸命やっているのに、どうして遅刻をしたり課題提出をしなかったりするのかと聞くと、E子は「介護の仕事なら食いっぱぐれがないと思って入ったけど、思ってたよりも大変だし、年寄りが苦手なんだよね。でも辞めちゃうと雇用保険もらえなくなるからさぁ。」と平気な顔をして言ったのです。

処分

E子と話した内容を担任に伝えると「そんなことじゃないかと思ってたけど、今回のことであの子は辞めなきゃいけなくなる。就職するのが入学の条件って知ってるはずなのにね。」とため息をつきながら残念そうな顔をしていました。

その後、施設実習の単位が足りなかったE子は学校を辞めることに。
ただ、事情を知ったクラスメイトたちは誰も同情することはありませんでした。

介護の仕事が大変だというのはわかりますが、E子の魂胆は制度の悪用です。
真面目に取り組んでいる私たちにとっては、とても腹立たしい出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K


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