「同僚の女性は、もっとちゃんとしてるぞ！」【ワンオペ妻をサゲる夫】 → 助けてくれた救世主は？

ワンオペ妻に「会社の女性たちはもっとちゃんとしている」と言う旦那

私は旦那と2人の娘と暮らす主婦です。これはまだ娘たちがそれぞれ2歳と0歳で、育児に奮闘していた頃のお話です。

健康上の理由で、1人目の妊娠を機に会社を退職してからというもの、私はワンオペで育児と家事をこなす毎日でした。

おしゃれに気を使ったり、家を綺麗に保ったりすることは難しく、ボロボロの私と散らかった部屋を見て、仕事から帰った旦那がいつも残念そうにため息をついていたのを覚えています。

旦那が家事や育児を一切やろうとしないことに不満はありましたが、「お金を稼いでもらっているから仕方ない」と諦めていました。しかし、ある日限界がきてしまったのです。

「簡単なことからでいいから、一緒に育児や家事をしてほしい」と涙を流す私を見て、旦那は冷たくこう言い放ちました。

「俺の勤務先の女性たちは仕事をしながら家事・育児もこなして、見た目にも気を使っている人ばかりだ。特に俺と同じ部署のAさんなんて、お前と同じ2児のママなのに、モデルみたいにスタイル良くて美人だぞ。それなのにお前ときたら……」

（こんな時に他の女性と比べてくるような人と、これ以上一緒にいるのは無理だわ）と本気で離婚を考えましたが、ある日、状況が一変する出来事が起こったのです。

会社の人の前で私を貶める旦那。そこに現れたのは？

とある週末に、旦那の会社で家族参加のBBQがあり、私と子供も参加することになりました。

当日会場に行くと、旦那の会社の女性社員たちも子供連れで参加していました。旦那は女性社員たちに向かって「うちの妻は家事も育児も苦手なんで、みなさんからアドバイスでもしてやってくださいね（笑）」と私を貶めるような紹介をしたのです。

（もう帰りたい）と思っていると、キャリアウーマン風の美女が、私たちに近付いてきました。

旦那がヘラヘラしながら「Aさんも、妻におすすめの美容院でも教えてやってください！」と話しかけるのを聞いて（この人が以前言っていた、同じ部署のAさんね。またこの人と私を比べて、笑いものにする気なのね）と心の中でげんなりする私。

しかしAさんはにっこり微笑み、旦那に向かって「わかりました。ところで、あなたの得意料理はなんですか？」と唐突に質問したのです。

旦那が戸惑いながらも「え、俺？ 俺は料理はしませんけど？」と答えると「じゃあ得意な家事は？ 育児には参加していますか？」とさらに質問を重ねるAさん。

「いや、うちは家事も育児も専業主婦の嫁の役割って決まっているから……」とモゴモゴしながら答える旦那に、Aさんは「そうですか、では奥様におすすめの美容院をお伝えしても、奥様は美容院に行く時間すらもらえないから無駄ですね」とキッパリ。

Aさんは「私が仕事や自分の時間を作れるのは、旦那の協力があってこそです。その時代遅れな考えを改めないと、いつか離婚されて一人ぼっちですよ」と旦那を諭してくれたのです。

その後、旦那にも思うところがあったようで、少しずつ家事・育児に参加するようになりました。

最後に

悪気はなかったのかもしれませんが、表面的な部分だけ見て、他の女性と比べるのは良くないですよね。Aさんからの素敵な言葉で、旦那の目が覚めて本当に良かったです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：Hinano.N