店で騒ぐ息子に「子どもってうるさいわぁ」【冷たい視線】が → 「すみません」店を出ようとした瞬間？

今日は二人で外食だ！

A子さんは、もうすぐ2歳になる息子と夫の三人暮らし。
外出も外食も、基本的には夫と三人で行くようにしていました。
手のかかる幼い息子を、一人で見るのは大変だと思っていたからです。

そんなある日、ご飯を作るのが面倒に感じてしまったA子さんは、「外食したらいいんだ！」と思いつきました。

息子と二人で行くのは初めてだけど、ある程度の手順も分かっている。
なんとかなるだろうと、近所のファミレスへ行くことにしたのです。ところが……。

今日に限って機嫌が悪い？ 大丈夫かな？？

息子は入店した時から機嫌が悪く、椅子に座っても抜け出そうとしていました。
イヤイヤ期ということもあってか、全く大人しく座ってくれません。
嫌がって立ち上がろうとしたので、もう一度座らせようとした瞬間のことでした。

「バシャーン！！」

息子の手が水の入ったコップに当たり、コップはそのまま床に落ちてしまったのです。
すぐに店員さんが気付いて、新しいお水を持って来てくれることになったのですが……。

うるさくしてごめんなさい

「本当に、これだから嫌なのよ」

そんな声が聞こえてきたのは、横の席からでした。
二人の高齢女性が座っていたのですが、不機嫌そうな顔をしてこちらをチラチラ見ていたのです。

どう考えても、A子さん達に向けられた冷たい言葉でした。

(周りに迷惑がかかってるんだ……)

悲しくなったA子さんは、そのまま注文をせずにお店を出る事にしたのです。
再びお水を運んでくれた店員さんに謝り、席を立とうとしたその時でした。

優しい人達に感謝。本当にありがとう！

「はい！ 新しいお水だよ～！」
「元気いっぱいだね！ オモチャどれがいいかな？？」

店員さんはお水と共に、子ども用のオモチャや絵本を持ってきてくれました。
そのまま素敵な笑顔で、我が子をあやしてくれたのです。

そして、驚いたのはこれだけではありませんでした。
向かいに座っていたご夫婦が、

「可愛いけど、一番大変な時期よね。懐かしいわ～！ 本当に可愛いわぁ！」

A子さんに向かって、満面の笑みでそう言ってくれたのです。
A子さんは下ばかり向いていましたが、周りを見ると、笑顔でA子さん達を見守ってくれている人も多くいました。

その後は、無事息子と一緒に食事を取ることができました。
もちろん迷惑をかけてしまったことは反省しているし、子どもが苦手な人も多いと思います。
それでも、優しく暖かい眼差しで見守ってくれる人も多いんだと、思わず胸が熱くなった出来事でした。

まとめ

子どもの騒ぎ声は確かに騒音になることもあるので、苦手な人もいらっしゃることでしょう。
もちろん騒ぎすぎるのはいけませんが、少しだけでも温かく見守っていただけたら、親としてはとても嬉しいものです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：Yuki.K