「普通」とは何だと思いますか? 思うに、「普通」とは各々が自分のものさしで測ったもので、それは他の人の「普通」とは違うものなのではないでしょうか。今回は筆者の友人A子さんの体験談をご紹介します。
画像: 発達障害の我が子に「普通じゃないもんね」ママ友の言葉に絶望 → でも「感謝している」ワケは?

我が子は発達障害

A子さんの息子には、発達障害がありました。
それがハッキリと分かったのは4歳の頃。
薄々気付いていたことが明らかになって、診断名がついてホッとしたのと同時に、やはりショックも大きいものでした。

息子が産まれてからずっと一緒に遊んでいたママ友達に、全てを話すか悩みました。
それでも信頼している皆だからこそ、正直に伝えることにしたのです。

大きく胸に刺さった言葉

ママ友達は口々に「今は色んな支援もあるし大丈夫」「私たちは何も変わらないよ」と言って励ましてくれたのですが、Bママだけは……。

「普通じゃないもんね」

そうハッキリ言いました。
皆のフォローを一瞬で台無しにしたBママに、悔しくても言い返す言葉が全く出ませんでした。

それでも、いつまでも落ち込んでいる暇はありません。
A子さんは息子の特性を調べて、たくさん勉強しました。
本人の興味があることは何でもやらせてあげて、色んな支援を受けることにしたのです。

才能の塊だった息子。あの言葉にも感謝

そうして過ごしていると、息子は徐々に絵や工作の才能を開花させました。
さらにピアノまで器用にこなし、親ながら思わず感心してしまうほどの腕前になったのです。

学業というような勉強は難しかったのですが、他のもので才能を活かせるよう、環境も整えました。

そうして育てていくと、なんと息子はアーティストとして花を咲かせることが出来たのです。
作品が売れて世の中に認知されていき、どんどん賞賛される息子。
それはA子さん自身の育児まで褒められているようで、とても誇らしいものでした。

あの頃のママ友達とは、現在全く連絡を取っていません。
それでも、本当に皆に感謝しているのです。
フォローしてくれた皆に対してもですが、「普通じゃない」とハッキリ言ったBママ。
彼女の言葉に衝撃を受けなければ、きっとここまで息子の為に動けなかったと思うからです。

あの時は本当にショックだったし腹が立ちましたが、今となればキッカケをくれてありがとうと、心から思っています。

まとめ

発達障害にも種類や重症度は全然違いますが、それでも個性を活かして育てるというのは並大抵の努力ではないと思います。
どんな子どもでも、最愛の我が子。
自分を信じ、息子さんを信じて突き進んだA子さんには、賞賛の言葉しかありません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.