幽霊は人が集まる場所に出やすいと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。特に子どもの霊は、楽しそうに遊んでいる子どもについてくることがあるようです。今回は意外な場所で心霊体験をしてしまった筆者の知人Eさんに聞いたお話です。
画像: 母「みんなの分のジュース持ってきたよ」息子「えっ?」【家でパニック】母が『ゾッとした理由』は?

子どもが友達を連れて来て……

Eさんは小学校低学年の娘をもつママ。娘は活発なタイプで友達も多く、その日も友達を数人家に呼んで遊ぶ約束をしていました。

「ママー! みんな来たよ!」
「はいはい、みんないらっしゃい」
「おじゃましまーす!」
Eさんが玄関ドアを開けると、娘の他に女の子が4人、にこにこと笑いながら入ってきました。
「すぐにジュース出すからね」
「わーい!」
テレビの前に集まった子どもたちに、Eさんはジュースを5ついれて持って行きました。するとすぐにEさんの娘が声をあげます。
「あれ? ママ、コップが1個多いよ。ママも飲むの?」
「え?」
振り返って人数を確認すると、Eさんの子どもを入れて4人。
「あら、数え間違えちゃった」
さっきは4人来てたと思ったけど、と首をひねりながらEさんはコップをひとつ下げました。

人数がおかしい

「はい、おやつだよー」
Eさんは小さなケーキを4つお盆に入れて持って行こうとしました。
「あれ? やっぱり5人……」
テレビの前に集まった子どもたちの後ろ姿を見ると、やはり小さな頭が5つ並んでいます。
「どういうこと?」
思わずお盆を持ったまま立ちすくむEさん。するとそのうちのひとりが振り返ってEさんの顔を見て、にっこりと笑いました。
「この子、見たことない子だわ」
Eさんがそう思った瞬間、振り返った女の子は笑顔のままふっと消えてしまったのです。
「ゆ、幽霊!?」
今まで霊感などはなかったはずなのに、よりにもよって自宅で幽霊を見てしまったショックでEさんの頭は真っ白に。

「ママ、どうしたの?」
娘に声をかけられ、Eさんははっと我にかえりました。
「きっと楽しそうだからついてきちゃったのね」
その女の子がどこの誰で、どうしてEさんの家に来たのかはわかりませんでしたが、その後2度とその女の子の幽霊が来ることはなかったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.