今回ご紹介するのは、筆者が知人から聞いた「娘と距離の近い大人」にまつわるお話です。「娘と仲良くしてくれるスーパーのお兄さん」の裏の顔を知った母親が、思わず娘を抱きしめた理由とは!?
画像: 娘に優しかった【スーパーのお兄さん】が突然いなくなった──その理由に「震えが止まらなかった」

よく行くスーパーの店員に、娘が懐いていた

これは、私の娘がまだ小学校低学年の頃のお話です。

その時に住んでいた家の近所に、地元の人が集まるスーパーがありました。もちろん我が家もよく利用しており、たびたび娘も連れていって一緒に買い物をしたものです。

人見知りをしない娘は、スーパーで働く店員さんたちと仲良くしていました。その中でも鮮魚売り場の若いお兄さんのことが大好きで、彼の姿を見かけると必ず「お兄さーん!」と走って駆け寄っていくほどでした。

ある日、何の気なしに「どうしてそんなに魚売り場のお兄さんが好きなの?」と娘に聞いてみたところ、「お兄さんが私のこと”大好き”って言ってくれるから」という返事が。

(若い男性が、近所の小さい女の子に「大好き」なんて言うかしら……?)

私は少し違和感を抱いたものの、他の用事を思い出したため、娘との会話はそこで終了しました。

娘の言葉をそのまま聞き流してしまったことを、後々後悔することになるとも知らずに……。

いなくなったスーパーのお兄さん。後日、衝撃の事実が判明。

それからしばらく経ったある日、その鮮魚売り場のお兄さんは突然スーパーから姿を消しました。

「スーパー辞めちゃったのかな? どうしたんだろう?」と呑気に娘と話していた私。

しかし後日、近所に住むママ友からとんでもない話を聞いたのです。

ママ友の話によると、鮮魚売り場のお兄さんは警察に逮捕されて、スーパーを辞めたとのこと。そして逮捕された理由は、なんと「女児の誘拐未遂」だというのです。

「しかもね、これが初めてではなくて、再犯だったんですって。爽やかな好青年って感じだったのに、人は見かけによらないわね〜」と顔をしかめて話すママ友。

そこで私は、娘が「お兄さんが大好きって言ってくれる」と言っていたのをハッと思い出しました。

(もしあのまま普通にお兄さんと娘が仲良くしていたら、ひょっとしたら被害者は娘だったかも……?)

いてもたってもいられなくなった私は、すぐに家に帰りました。そして玄関まで出迎えてくれた娘を抱きしめたまま、しばらく動けませんでした。

最後に

娘さんが事件に巻き込まれず、本当に良かったです。自分の子供と仲良くしてくれる大人の存在はありがたいものですが、子供との距離感がおかしくないかなど、しっかり見守ってあげることが大事ですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N


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