突然の見知らぬ来客。誰かと思って玄関を開けると、セールスの勧誘員でウンザリした。というのはよくありがちですよね。今回は私の知人Aさんから聞いた体験談です。過去に塾の勧誘に困っていたそうなのですが……?
画像: 「塾に入らないと、置いてきぼりになりますよ?」【しつこい勧誘員】に効いた → 母の撃退ワードとは?!

夕方に「ピンポーン♪」

季節は春。新学年がスタートすると増えるのが、電話や訪問での塾の勧誘です。中学生の息子を持つAさんも、しつこい塾の勧誘に悩んでしました。

最初は2週間に1度程度だった夕方の「ピンポーン♪」が、気が付けば連日に変わっていきました。もちろんインターホン越しで塾のセールスマンだと分かっているので、Aさんは居留守を使って知らんぷりをしていました。

ただ、毎日来られると嫌な気分になるし、インターホン越しにずっとニヤニヤ見てくるのが不快でたまりません。さらに、一度やってくると中々帰らず、「今日もいませんか~?」と大声でドア越しに声を掛けてくるので、近所の目も気になっていました。

うっかり息子が玄関を開けてしまい

ある日、Aさんがトイレに入っている間に、またインターフォンが鳴りました。「ヤバい!」とAさんが思ったのも束の間、この日は部活が休みで帰宅していた息子のBくんが玄関を開けてしまったのです。

「君、○○中学校の2年生だよね? 勉強は楽しい? 塾に入ればもっと頭がよくなるよ!」

塾のセールスマンは、この時を待っていたとばかりに息子に話しかけます。トイレから出てきたAさんが、2人の間に割って入ります。

「うちの子を塾に入れるつもりはありません」

「そうですか……でも受験を真剣に考えるなら、今塾に入らないと置いてきぼりになりますよ。部活ばかりやっていても、将来何の役にも立ちませんから」

勧誘員は断ったAさんを鼻で笑ったのでした。

うちの息子は〇〇だから必要なし

勧誘員の人をバカにした態度に腹を立てたAさんは、勧誘員の顔をキッと睨んで大きな声でこう言いました。

「うちの子は学年1位なので、そちらにお世話にならなくても大丈夫です!」

これを聞いた勧誘員は、Aさんのただならぬ殺気も同時に感じたのでしょう。ノルマなどもあり大変なのはわかりますが、怒りに怯えた勧誘員は「失礼しました」とだけ言い残し去っていきました。

その一方で、母と勧誘員のやりとりを聞いていたB君は少し困った顔をしていました。

「俺、全然1位なんかじゃないけど」

実は学年1位というのは、Aさんのとっさについた嘘だったようです。でもそのおかげで迷惑な勧誘員が来なくなったようですし、結果オーライですね!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる


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