バス旅行中、座っていると「ここは私の席よ！どいて！」「えっ」【怒鳴ってくる女性客】だったけど、、、？

サービスエリアで休憩

知人女性Sは県外の名所を訪れる為に、友人とバスツアーに参加していました。
思っていた以上にツアーは楽しく、Sは「来てよかった！」と大満足だったそうです。
そして帰り道に、トイレ休憩の為にバスがサービスエリアに立ち寄ったので、友人はお土産を買いがてらバスを降りていきました。

Sはバスを降りることなく、席に座ってスマホを眺めながら、友人が戻ってくるのを待ち続けます。
そこで人の気配を感じた為、顔を上げると、そこには友人ではなく見知らぬ高齢女性が立っており、こちらを物凄い形相で睨みつけていました。

車内で大癇癪！

見知らぬ女性の出現に「何だろう？」と呆気に取られるSでしたが、そこで高齢女性がこのような言葉を発するではありませんか。
「何よアンタ！ ここは私の席なのよ！ 早くどいて頂戴！」

どくも何も、Sはさっきからずっとこの席に座っているのです。ですが高齢女性は「早くどいて！」を先ほどから連発しています。
その高齢女性の声が大きかったこともあり、車内に残っていたほかの乗客達も「何事だろう？」とこちらに注目していました。

色々あったけど……

どうしたものかと思っていると、そこへ高齢女性の連れ合いである女性がバスへ駈け込んで来ました。
「あなた！ バスを間違えているわよ！ 私達のバスはあっち！」
女性にそう指摘されて、高齢女性は真っ赤になります。

そう、この連れ合い女性が言う通り、高齢女性は同じバス会社だった為に、乗るバスを間違えていたのでした。
だから自分の座っていた座席と同じ場所に座っていたSに「どいて！」と主張したのでしょう。

気まずそうにそそくさとバスを降りる高齢女性を見届けると、連れ合いの女性は「お騒がせしました」とSに頭を下げ、その場を立ち去りました。
嵐のような一連の出来事に呆然とするSでしたが、結果的に丸く収まったので良しとしましょう。

誰にでも間違えることはありますが、せっかくのお出かけを楽しむ為にも、常に思いやりとマナーを心掛けたいなと感じたエピソードでした！

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：六条京子