春は人事異動や新入社員の入社などで、職場での飲み会が増える時期です。しかし、中にはお酒に飲まれてしまい大失態をやらかす人も……。今回は私の友人A子さんから聞いた、電車内で同僚の嘔吐処理中に見知らぬ人のやさしさに触れたエピソードを紹介します。
画像: 電車内で、泥酔した同僚が『まさかの嘔吐』 → 若いサラリーマンの【神対応】に「ありがとう(泣)」

飲み過ぎて気分が悪くなった同僚

職場の新入社員歓迎会が終わり、A子は帰る方向が同じ同僚のB子と、終電の車内で歓迎会の感想や愚痴を言い合っていました。すると、飲み過ぎたB子が急に気分が悪くなったと言い出したのです。

しかし、トイレ付の車両まで遠く離れており移動が困難な状況。また、次の駅までまだ10分ほどあったため途中下車することも出来ませんでした。緊急事態に備えたビニール袋なども持っておらず、ついには、最悪の展開に……。

電車内でまさかの嘔吐

どうしても我慢できなくなったB子は、椅子に座ったまま大量に嘔吐……!平日の夜中であり、終点の駅まであと数駅だったこともあり、電車内はそこまで混んでいなかったのが不幸中の幸いでした。

ほかの乗客に吐物がかかってしまうことはなかったものの、車掌さんもおらず自分が持っていたポケットティッシュでなんとか隠そうと必死だったA子。すると、社会人になりたてといった感じの若いサラリーマンが近づいてきて、吐物処理を手伝ってくれたのです。「こんなにも若い子が汚い吐物の処理を手伝ってくれるなんて!!」とA子は感動してしまいました。

人のやさしさに触れる

A子は若いサラリーマンに「すみません」「ありがとうございます」と、ありきたりなことしか言えませんでしたが、「世の中まだ捨てたもんじゃない!」と思いました。

誰かが車掌さんを呼んでくれたようで、車掌さんも文句の一つも言わず手伝ってくれました。当のB子はというと、終始ぐったりした様子。A子が一人感動していることなど知る由もなく……。B子の嘔吐のおかげで人のやさしさに触れることができ、ちょっとうれしくなったA子でした。

見知らぬ人の吐物処理を買って出る人は、なかなかいないかもしれません。吐物処理を手伝ってくれた若いサラリーマンは本当に心やさしい人ですね。事件の翌日、A子は嘔吐してしまったB子から罪滅ぼしとしてランチを奢ってもらったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K


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