これは私の母から聞いた実体験です。人の死に目でそんな言葉が出るのか!? という悲しいエピソードですが、20年後まさかのどんでん返しが起こったのです。
画像: ftnews.jp
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父のお葬式

私が結婚して嫁に出て、ほんの数年で実父が他界しました。長年癌を患っていたため、いつかはこの日が来ると覚悟していたものの、私たち家族は父をとても大切に思っていたため、悲しみのどん底に突き落とされたようでした。

週末にお葬式を開くことになり、夫はもちろんのこと、姑や舅も参列してくださいました。しかし、このお葬式の場で姑から「稼ぎ時の週末に葬式開かれちゃ、どうやって飯食うんだ。」と心無い言葉を浴びせられ、私は呆然としました。

夫の実家は家族経営でサービス業を営んでおり、週末は稼ぎ時。夫も姑もそちらで勤務しています。

週末が稼ぎ時だということは百も承知ですが、死ぬ日を選べるわけもありません。わざとではないですし、それ以前に悲しんでいる家族にかける言葉なのか? と神経を疑いました。

我慢

お葬式の場で姑からそのような言葉をかけられ、一生忘れられない恨みとなり、心に大きな傷を負いました。しかし、なにか言い返すことも、意地悪な仕返しをすることも、亡くなった父は望んでいないだろうと耐え、この一件はおしまいに。

それからも姑の奇天烈な言動に振り回され、そのたびにお葬式での言葉を思い出すほど、私は傷ついていました。それでも耐えて、なんとか家族として生活を過ごす日々を送っていたのです。

姑の訃報

父のお葬式から20年後、姑が病に倒れました。通院や入院を繰り返し闘病していたため、私も嫁としてサポートに。

姑の病院の送迎やお見舞い、入院中の着替えの洗濯など、なるべくできることをしました。しかし、ついに姑は病に勝てず、亡くなってしまいました。


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