部下のメンタルを削るモンスター上司は、厄介な存在ですよね。筆者はパワハラ体質の上司に悩まされていましたが、ある出来事から状況がよい方向に変化しました。今回は呆れたモンスター上司のエピソードをご紹介します。
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部下を攻撃するパワハラ上司

ワンマン経営の会社で働いていたときのこと。
人事権も社長が握っていて、所属していた部署の部長も社長のコネで入ってきた男性でした。
仕事はできないのに支配欲が強いパワハラ気質で、気に入らないことがあればすぐに怒鳴る、仕事を部下に丸投げする、指示がコロコロ変わる、という困ったタイプ。

部下たちはモンスターぶりにうんざりしていましたが、社長の権限が強いため訴えてもムダです。
上司がいない残業中に「また癇癪を起してたね」「異動にならないかな」などと、愚痴を言いながら働いていました。

モンスター上司に内緒で仕事を進めたAさん

中堅社員のAさんが、込み入った案件に取りかかったときのことです。
気分次第で指示を変える上司が介入すると、仕事がややこしくなります。
スムーズに仕事に進めたいAさんは、上司に詳細な情報を知らせずに取り組むことにしました。

「あの上司に報告すると無駄な仕事が増えるから。このことは内緒ね」と残業中にこっそりと言うAさん。
上司の暴君さに悩まされている同僚たちは、満場一致で「了解!」と答えました。

なぜか上司にバレた!

その翌日、Aさんはモンスター上司に呼び出されて「取り組んでいる案件の情報を出せ! 俺をバカにしてるのか!」と叱られてしまいました。
上司に隠していたことを知っているのは、一緒に残業していた4人だけ。
「誰か部長に言った?」「言うわけないでしょ!」と、4人はザワつきました。

その出来事があってから、不可解なことが続きました。
残業中に話していた内容を、その場にいなかったはずのモンスター上司がなぜか知っているのです。
誰かが告げ口してるのか? と疑いましたが、告げ口をした人は彼から優遇されるはず。
ところが、優遇される人はいませんでした。

もしかして盗聴されてる?

そんなとき、ある社員が「盗聴器でも仕掛けているんじゃないの?」と冗談半分で口にしました。
みんな「まさか!」と言いながら、「それなら腑に落ちる」「調べてみる?」と、次第に真剣な表情になっていきました。
そんな話をしていたら、上司の反応がガラッと変化。
内緒話も漏れなくなり、「やっぱりそうなんだ!」と、盗聴器疑惑が確信に変わりました。

盗聴器を設置しただけでは罪に問われませんが、本当だったらやりすぎですよね。
部下たちから軽蔑の眼差しを向けられ、モンスターぶりはパワーダウン。
それ以降、ぐんと働きやすくなりました。

ftnコラムニスト:愉子

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