義母にとって、孫は目に入れても痛くないくらい可愛い存在。しかし、義母によっては孫の性別にこだわる場合もあるようです。今回は、どうしても女の子の孫が欲しかったという義母のお話をご紹介します。
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男の子ばかり四人兄弟のママ

これはママ友から聞いた話です。

私は夫と子ども四人の六人家族。夫とは高校の同級生で学生時代はそれほど交流もありませんでしたが、成人式のパーティーで再会して一緒に遊ぶようになり交際開始。付き合ってすぐに子どもを授かり結婚しました。

二人とも子ども好きなのでたくさん欲しいねと話し合い、とんとん拍子に三人の子宝に恵まれました。姉妹で育った私にとって、男の子ばかりの三人兄弟はやんちゃで毎日大変ですが、男女関係なく我が子はかわいいので愛情たっぷりに育てていました。

しばらくして、四人目の妊娠がわかりました。

四人目も男の子と分かり落胆する義母

義母だけはどうしても女の子の孫が欲しかったようで、四人目も男の子だとわかった途端わかりやすく落ち込みました。経済的にも5人目は無理だと話してあったので、女の子を生むまでは頑張ってとまでは言われませんでしたが、気落ちしているのは手に取るようにわかりました。

義母はブティックを経営していて、ハンドメイドの洋裁も大好き。孫に可愛らしい洋服を作るのが夢だったそうで、期待に応えられずこちらも落ち込みました。

すると、義母が驚きの行動に出ました。

義母は孫娘が諦めきれず…

臨月を迎える頃に、大きな段ボールを抱えた義母がやってきました。

「全部私が作ったの♡ ぜひ赤ちゃんに着せてあげて」
そういうと、箱の中からレースやリボンのついた可愛らしいベビー服や、明らかに女の子向けと思われるデザインのスタイを取り出しました。

「もう散々男の子は育ててきたんだから、最後くらい可愛く育てましょ。ジェンダーレスの時代なんでしょ♡ くたくたのお古ばかりじゃ生まれてくるこの子も可哀想じゃない」
どういうことかと驚きましたが、お古ばかりじゃ可哀想という言葉が響いたのと、義母の気持ちも知っていたので、その流れで受け入れてしまいました。

女の子のように育った末息子

義父や夫は義母の行動に反対していましたが、私も女の子が欲しかったという気持ちはあったので、義母に乗っかって楽しんでいるところはありました。
本人の顔立ちが可愛らしいこともあり、義母がせっせと作る女の子の洋服を着ていると女の子に間違われることもありました。
お兄ちゃんたちも末っ子で可愛がってくれ、「かわいい」と甘やかしていたので家族の中でアイドルのような存在に。

しかし、幼稚園に入ることになり、制服や体操服はもちろん男の子のものを着用するようになると、自我が芽生えて女の子の服を拒否することもでてきました。

末息子の一言で義母も反省

義母は変わらず女の子の洋服を持ってきますが、そんな義母に末息子がひとこと。
「ばぁばは女の子がいいの? 僕きらい?」
息子の言葉を聞き、ようやく目が覚めた義母。

それ以降、女の子ものを押し付けることはなくなり、男の子として息子のことを愛してくれるようになりました。
今ではあの頃が嘘のように、わんぱくな男の子に育っています。

ftnコラムニスト:karira

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