「親友を好きになってしまった……」そんな時、あなたならどうしますか? 恋とともに友情まで失うことを恐れ、なかなか想いを口にできない人がほとんどなのではないでしょうか。今回は勇気を出して親友に告白した女性のエピソードをお届けします!
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高校で運命の出会いが。でも相手は……同性!

友人のA子はレズビアンで、早いうちに自分でもそのことを自覚していました。しかし、もちろん誰にも言えず、自分の心の中だけに留めていたそうです。

そんなA子が高校で出会ったのがB子でした。入学直後に隣の席になったのをきっかけに、気が合った2人は学校にいるあいだだけではなく放課後までずっと一緒にいるほどの親友になったそうです。

「絶対に言えない……」感情に蓋をしたまま過ごすが

一緒に過ごすうちに、いつからか自分がB子に抱いている感情は親友としてではなく、恋愛感情だということに気付いてしまったA子。しかし、B子には好きな男の子もいて、レズビアンではないことは明白でした。

「この感情を知られてしまったら、親友でいることもできなくなってしまう……」A子はそれを恐れて、自分の想いに蓋をしたまま高校生活を送りました。

別離の時が迫る

高3の秋、志望校を決めるころに、A子はB子から「私、東京の大学を受験する」と告げられます。希望の学部がそこにしかないためでした。
地方在住のA子たちにとって東京は途方もなく遠い土地。もしB子が東京に行ってしまったら、もう簡単に会うこともできなくなります。

A子が悩んでいるうちに時間は過ぎ、B子は志望校に合格。春から東京へ行くことが決まってしまいました。

想いを告白。親友の返事は?

卒業式を前に、ついにA子はB子に告白することを決意します。もちろん報われることはないと分かった上でのことでした。
「きっと気持ち悪いと思われるだろうな」と覚悟して、レズビアンであること、B子のことを恋愛として好きだということを告白したA子に、B子の返事はやはり「ごめん……私は同性とは付き合えない」というものだったそうです。
しかし、そのあとの言葉は完全にA子の予想外のものでした。

「でも女同士だからずっと一緒にいられる。男女の仲なら別れたらおしまいだけど、女の友情は永遠だよ。私たちは一生一緒だからね! 」
B子は目に涙をためながら、A子を抱き締めてそう言ってくれたのでした。

まとめ

それから10年以上たちますが、その時の言葉通り、A子とB子はいまだに定期的に会う親友だそうです。
A子は同性のパートナーを見つけ、B子は男性と結婚しています。それぞれの幸せを祈りつつ、手を離さずにいられる関係、とっても素敵ですよね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの


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