年の離れた相手とお付き合いをしていると、体力の違いから相手の体調を気遣わなければならないこともあります。
今回は不倫デートの最中に相手の体調が急変し、大変なことになってしまった私の友人、Nさんのお話です。
画像: ftnews.jp
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不倫相手は20歳年上

当時Nさんはまだ30代前半。結婚して7年目でしたが早くも旦那さんとはマンネリ化してしまい、刺激を求めてマッチングアプリを始めました。

そこで出会ったのが20歳年上の会社役員の男性です。
年上の男性なら可愛がってくれそうだし、お金もありそう! というNさんの目論見通り、その男性はNさんを溺愛し、美味しいものを食べさせてくれたり、たまにプレゼントをくれたり。

お互いに不倫なので街をぶらぶら歩くようなデートはできませんでしたが、会えば豪華なホテルでまったり過ごすことができるのでNさんはかなり満足していました。

不倫相手の持病

ただ気になるのはその相手の男性が心臓に持病を持っていて、たまに発作を起こすということでした。
「僕が急に死んだらスマホを壊して、君は逃げて」
不倫相手の男性はどうしてもNさんとの関係が家族にバレたらマズいようで、もし急に倒れたら逃げろ、とNさんに頼みました。
「いやいや、それは犯罪でしょ」
「いいから! とりあえず逃げて 」
「はあ、わかりました……」
そんなことを言いつつ、まあ大丈夫でしょ! と気楽に考えていたNさん。しかしその油断は後ほど大変なことに繋がってしまうのでした。

突然の発作

「ほらNちゃん、好きなもの食べなよ」
「わーい、ありがとう!」
その日のデートも豪華なホテルで、食事はルームサービス。2人はゆっくりと食事を終えて、さあお風呂に入ろうとしていた時でした。
「うっ……!!!」
突然不倫相手の男性が胸を押さえ、床に倒れ込みました。
「だ、大丈夫!?」
「大丈夫だから、君は逃げて……」
「逃げられないよ!」
Nさんはすぐにフロントに電話をし、男性は救急車で搬送されました。Nさんも救急車に同乗し、落ち着くまで傍にいて様子を見ることにしました。

「あなた!!!」
男性の容体が落ち着いた頃に、急に病室のドアがガラッと開いて女性が飛び込んできます。どうやら男性の妻のようでした。
「あ、今眠ったところで……」
救急隊員から、男性がどこから搬送されたのかも聞いたのでしょう。女性は鬼のような形相でNさんを睨み、無理矢理に口元だけは笑顔の形で微笑みました。
「救急車を呼んでくださって、余計なことをどうもありがとう」
「えーと……すみません!」
Nさんは思い切り頭を下げ、逃げるように病室を出ました。

その男性とはそれっきり会わなくなってしまいましたが、この時の奥さんの表情がトラウマになっていて、Nさんはもうしばらく不倫はしないと決めたとのことです。

ftnコラムニスト:緑子


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