LGBTQへの意識が世間では高まってきましたが、その当人はまだまだ悩みを抱えることも多いです。もしも自分の子供がLGBTQだったとき、親としてどのような対応をするべきなのでしょうか。そこで今回は知人から聞いた「娘がレズだと告白してきたときの話」をご紹介します。
画像: ftnews.jp
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娘からの告白

中学生の娘を持つAさん。そんなAさんはある日、娘から思いがけない告白をされます。

「私、女子が好きなの……」

娘が真剣なまなざしで、自分はレズだと告白してきたのです。

なんとなく気づいていた

実はAさん、娘からそう告白される前から、薄々気づいていた部分はありました。娘はテレビの男性アイドルにまったく興味を示しませんし、同年代の男子と恥ずかしがることもなく友達のように話します。

しかし同年代の女子には、恥ずかしくて声をかけられないことがあったため、娘の告白を聞いて様々な部分で合点がいったのです。

娘に話したこと

娘からの告白を聞き、Aさんはまず感謝を伝えました。

「話してくれてありがとね」

正直、Aさんの中にも葛藤はあり、「レズじゃなければ……」という思いもありました。

しかし娘は勇気を持って告白してくれたのです。そのため、けっして娘のことを否定しないようにして、Aさんは言葉をかけ続けます。

「自分の好きなように生きていいんだからね。何があってもあなたは私の娘だし、ずっと味方だから」

娘に愛情を伝え続ける

それからも、Aさんは娘に愛情を伝え続け、性別のことを否定することはありませんでした。そして旦那とも話し合い、旦那にも同じような対処を取ってもらったとのこと。

Aさんの娘の性的指向は女性で、性自認も女性でした。見た目を男性に近づけたいという思いはなかったため、特に手術などのことは考える必要はありません。

将来、好きな人ができて結婚したいと思ったとき、その時代では同性婚が認められるようになっているか、子供をどうするのかという問題が出てきますが、Aさんは先のことを今は考えないようにしています。

今はたくさん娘に愛情を伝え続け、娘が自分自身を嫌いになったり、否定したりしないように注意しているのです。

そのおかげか、Aさんは娘と今まで以上に仲の良い親子になれたそうです。

子供からLGBTQであることを告白されたら、否定しないということが大切なんですね。ただでさえ少数派になってしまうのですから、子供を孤独にしないことを意識しておいたほうがいいかもしれません。

ftnコラムニスト:ふくろうクジラ

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