結婚すれば必ず付いてくると言っても過言ではない義両親の介護問題。感謝してもらえれば、我慢もできますが……。
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60代での余命告知

知人のS子さんから聞いた話です。

10年ほど前、まだ60代だったS子さんの義父が突然倒れ「もって後3ヶ月」との告知が。S子さんの夫はショックを受け、落ち込んでしまいました。
少しでも夫の力になろうと「面倒は私がみるから」と約束したS子さん。
それが、後々面倒な事になるなんて……。

3ヶ月が過ぎても……

たった3ヶ月の事だから、とパートと家事の合間をぬって義父の世話をしていたS子さん。でも3ヶ月が過ぎても、義父の容態は変わらず。
体を拭いて食事をさせるだけでも重労働。
考えてはいけないとは思いましたが「いつまでやったらいいの!?」と思うようになりました。

さらに2ヶ月が過ぎても義父の容態は一進一退。S子さんは限界を感じ始めていました。

「もう無理」に返ってきた夫の言葉

さらに、もう2ヶ月が過ぎても、義父の容態が変わる気配はなし。疲れで眠れなくなっていたS子さんは、必死の思いで夫に訴えました。

「3ヶ月だと思って頑張ってきたのに!」
夫は「早くいなくなれば良いって事か!?」と激怒。
その上「お前、パートしかしてないんだから、どうせ暇だろ!」と言い放たれて呆然。

一晩泣き明かしました。

介護は最後までしたけれど

S子さんは、その後も介護を続け、3ヶ月後義父を見送りました。
夫からの感謝の言葉は「ご苦労様」の一言だけ。
離婚も考えましたが経済的な理由で断念。でも「夫の介護は絶対しない」と心に決めたそうです。

誰だって、自分の親は大切です。だったら、その大切な親を介護してくれる人も大切にしないといけないはず。
身勝手な振る舞いは必ず自分に返ってきます。感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。

ftnコラムニスト:kanonmaru


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