恋したお相手は、国際詐欺グループの一味だった!? Aさんは、インターネットで出会いを求めたら、なんとロマンス詐欺の被害に。総額800万円も奪われたそうです。一体どんな手口でお金を取られたのか……?

コロナ禍で出会いを求めた結果

Aさんは一般企業に勤めるごく普通の30代女性です。コロナ感染症対策の影響で、リモートワークになり、外出する楽しみもなく悶々とした日々を過ごしていました。

そこで、インターネットで出会いを求めて、マッチングアプリや出会い系サイトに登録をしました。真剣に出会いを求めていたわけではなく、暇つぶしのつもりで特に深く考えずにいくつかのサービスを使い始めたそうです。

素敵な外国人男性の登場

そんな中、Aさんはある出会い系サイトで素敵な外国人男性に出会いました。写真の彼は、爽やかで俳優のように魅力的な外見でした。Aさんは英語が喋れないので、彼とは翻訳機を使ってメッセージのやりとりをしていたそう。とても優しくて、会話も面白く、夢でも見てるのかと思うくらい、楽しいやりとりが続きました。毎日のようにやりとりをするうちに、どんどん彼に惹かれていきました。

ありがちな詐欺の手口。でも……。

その男性は、「このプロジェクトが成功したら、君に会いに行くよ」と言い、アラスカに出張に行きました。彼の話では、世界中を飛び回っているビジネスマンだそうで、今回も大きなプロジェクトのための出張と言っていました。
しかし、アラスカでトラブルが発生。インターネットが使えないため、取引先にお金が振り込めないとメッセージが届きました。「これが振り込めないと僕は会社をクビになる。そしたら君にも会えなくなる」と言い、切羽詰まった様子。Aさんは、彼にすっかり夢中になっていたので、「20万くらいならすぐに振り込める」と手助けを申し出ます。

彼は「君のおかげでプロジェクトは大成功だ! 功績が認められて、オーストラリアに寄ることになった。それが終われば、君に会える。」と大喜びの様子。

冷静に考えれば、「ロマンス詐欺」のありがちな手口ですが、Aさんはすっかり彼を信じていたので、微塵も疑うことはありませんでした。さらに、コロナ禍で人と会う機会も減っていたため、誰にもこのことを話していなかったため、止めてくれる人もいませんでした。

それから彼は、同じ手口で何度もAさんにお金の要求をしてきました。その度に、「日本に着いたら君に必ず返す。」と繰り返していたそうです。

気付いたら、Aさんは借金までして800万円ものお金をその男性に振り込んでしまったと言います。Aさんは、ついに自分一人では支払うことができなくなり、友達にそのことを相談します。すると、「絶対に詐欺だ!」と指摘され、やっと目が覚めたと言います。

すぐに警察に届け出ましたが、彼の手口から「国際詐欺グループの一味」ということまで分かりましたが、それ以上の情報は掴むことができませんでした。出会い系サイトに登録されていた写真は、赤の他人のもの。当然、彼に渡したお金も返ってきません。

こんな男に注意!

会ってもいないのに、お金の請求をする人は詐欺を疑った方が良いかもしれません。ロマンス詐欺だけでなく、この不安定な世の中のムードを利用して、投資詐欺やFX詐欺なども被害件数が伸びているようです。
みなさんもインターネットで詐欺に遭わないように、充分注意してくださいね。

ftnコラムニスト:アッキーム


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