兄弟など身内の結婚式がある場合、多少無理してもご祝儀は多めに包んであげたいと思う人が多いのではないでしょうか。今回は旦那の妹の結婚式のご祝儀で、意外なトラブルに巻き込まれてしまったEさんのお話です。
画像: ftnews.jp
ftnews.jp

義妹の結婚式

Eさんは当時、予定日を2週間後に控えた妊婦さん。そしてEさんの旦那さんの妹、つまり義妹の結婚式も間近に迫っていました。

しかし、義妹の結婚式は身内だけでハワイで行われます。Eさんがいつ破水して入院することになるかわからないため、Eさん夫婦はご祝儀だけを贈って結婚式には出ないことになっていました。

「お祝いは私が預かるわね」とEさんのお姑さんが言ってくれたので、Eさんの旦那さんはお姑さんに義妹へのお祝金10万円を祝儀袋に入れて渡しました。

出産を控えていたことで何かと物入りな時期ではありましたが、妹のお祝いはちゃんとしてやりたいという、旦那さんの気持ちのこもった10万円でした。

式の後に…

義妹の結婚式は無事に執り行われ、Eさんもそのあとに無事出産。Eさんの旦那さんはお祝いの気持ちと結婚式に行けなかったお詫びをかねて、赤ちゃんの写真をハワイで新婚旅行を楽しんでいる妹に送ったそうです。すると、このように返信が来ました。

『赤ちゃんかわいいね! 私も早く欲しいな。やっぱり赤ちゃんって結構お金かかるよね? なんか無理にお祝い出させちゃったみたいでごめん……。』
無理にお祝い? 確かに余裕があるわけではないけれど、そんなに無理に出したわけではないはず。妹からの返信に違和感を覚えた旦那さんは、妹の帰国後、ハワイ土産を受け取りがてら妹夫婦の新居を訪ねました。

「ねえお兄ちゃん、Eさんって結構倹約家なんだって?」
「ん?どういう意味だ?」
「お母さんが言ってたもん、いくら式に出席しないからってご祝儀3万はないよねって。私は別に構わないよ、赤ちゃんの方にお金かけたいだろうし」
「はあ!?3万ってなんだよ!10万渡しといただろ?」
「え、でも…」

妹がEさん夫婦からのご祝儀袋を持ってきました。すると内袋には「3万円」の文字が。しかし内袋を書いたのは旦那さんなので、明らかに自分の字ではないことに気付いたそうです。

ご祝儀泥棒は誰?

「やられた…」
旦那さんは祝儀袋を持って実家に行き、内袋を書いた本人を問い詰めました。
「母さん!残りの7万どうした!?」
なんと犯人は、Eさんのお姑さん。問い詰められて、お姑さんは渋々すりかえた内袋と差額の7万円を旦那さんに返したそうです。

「どうしてこんなこと…?」
理由はなんと、ケチな嫁で祝儀を出し渋ったということにして、Eさんが7万円を抜いたという濡れ衣を着せたかったとのこと。しかし3万円の筆跡だけで自分がやったとバレてしまっては元も子もありません。

「嫁いびりもいい加減にしろ!」
そばで聞いていたお舅さんがお姑さんを叱り、しばらくの間生まれたばかりの孫にも会わせないと約束をしました。

Eさんは生まれたばかりの子どもの世話に追われていたので、後で旦那さんからすべてを聞き、激怒。お姑さんにだけは今でも孫の顔を見せていないそうです。

ftnコラムニスト:緑子

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.