不倫関係というのは禁じられた関係だからこそ盛り上がるものです。しかし案外冷めてしまう瞬間はあっけないものだったりして…。
今回は夢中になっていた不倫相手のあるポイントを目にして急に冷めてしまったHさんのお話です。

W不倫にドハマり

Hさんは主婦でありながら、マッチングアプリで出会った既婚者の男性とW不倫していました。

その男性はHさんの一回り年上。とにかくオシャレでお金に余裕があり、外車を乗り回すイケオジ経営者。平凡な主婦が普通に暮らしているだけではとても出会えない、全く別世界の人というのが魅力的で、Hさんはたちまちその男性に夢中になってしまいました。

旦那さんの転勤についてきたよく知らない土地でまだ友達もおらず、子どももいないHさんはパート以外特に出かける用事がなく、昼間に時間がたっぷりあったのも不倫には都合が良かったようです。

いつのまにか都合のいい女に

不倫相手とはいつもラブホテルの最寄り駅で待ち合わせをし、相手の車に乗り込んでホテルへ直行。ルームサービスを頼んでのんびり過ごすというのがお決まりのパターンでした。

お互い配偶者がいるので、2人が一緒にいるところを誰かに見られないよう、どこかにデートやお食事に出かけることができないのがHさんには多少不満でした。
「いつもホテル直行で、私って都合のいい女だよね…」と思うことも。

しかしHさんは不倫相手に夢中になっていたため、相手に「会いたい」と呼び出されれば行かずにはいられませんでした。
また不倫相手の男性もHさんを相当気に入っていたようで、「妻との仲はもう冷え切っている。好きなのはHちゃんだけだよ」という甘い言葉を度々ささやいていたそうです。

不倫相手が新しい車を購入

そんなある日、不倫相手から「車を買い替えたよ。次に会う時は車が違うから気を付けてね。ナンバーが同じだからすぐわかると思うけど」というLINEが。

Hさんの不倫相手はとにかく外車好きで、よく車を買い替えていました。「次はどんな車にしたのかな…ナンバーは確か703だったよね」と前の車のナンバーを思い出していたHさん。

そういえば前に別の車で迎えに来た時もナンバーは703だったと思い、その時はただ「ラッキーナンバーか、お誕生日が7月3日なのかな?」としか思っていませんでした。

そして不倫デート当日。ナンバーが703の新しい車は真っ赤なスポーツカーでした。
「素敵な車だね!」とHさんは車に乗り込んで言いました。
「そうかな、気に入ってるから嬉しいよ」と答える不倫相手。2人はそのままラブホテルへ直行しました。

そしてラブホテルで食事をしながらなんとなくテレビを観ていると、テレビ画面に渡辺直美さんが映っていました。
「あ、直美ちゃん。私大好きなんだよね。オシャレで」そう言いながら不倫相手を見ると、彼は慌てたような様子。
「びっくりした、うちの嫁さんと同じ名前だから」
「あ、奥さんナオミさんっていうんだ…ん?」
彼の奥さんの名前を聞いて、なにかひっかかるものを感じたHさん。

彼の車のナンバーは・・・

彼の車のナンバー、703。それはまさしく、ナオミという名前との語呂合わせではないか、ということに気付いてしまったのです。

「ちなみにあなたって誕生日いつ?」
「12月だよ」
「そう…奥さんは?」
「5月。どしたの?」
「ううん、聞いてみただけ」
間違いない。やはり彼の車のナンバーは奥さん、ナオミさんの名前。そう思ったHさんは、すーっと彼への関心が冷めていくのに気づいたそうです。

「奥さんの名前をナンバーにするほど、好きなんじゃん!」
お互い配偶者がいることはわかっている関係でしたが、なんとなく夫婦愛のようなものを見せられてHさんのテンションは急降下。

その後不倫相手とは、呼び出されても以前ならホイホイ出かけていたところが、徐々に面倒になり会わなくなったとのことです。どんなに夢中になっていても、相手の配偶者の存在を感じると急に冷めてしまうこともあるんですね。

ftnコラムニスト:緑子

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