はじめは姑からの嫌がらせだったのが、だんだんそれが親戚中に広まって行った。自尊心を削られ、泥沼思考にはまってしまった嫁が、最後に導き出した答えとは?
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きっかけは些細なこと

A子と姑の関係が悪くなり始めたのは、息子の小学校入学の時だったという。事前に何も連絡がなく、サプライズとして勝手に色んな物が送られて来て、ランドセルが2つ、筆箱が2つなど、とにかく色んな物が重複。終いには勉強机をこちらで買っているのに姑から勉強机を送られてきた時は、さすがに困ったと言っていました。
すぐに姑に連絡して「気持ちはありがたいんですが、何か買う前に一言なにか言ってください」と言ったのがキッカケだったのかも知れないと、A子。

悪の華は種を撒き散らす

初めは姑からだけのいびりだったのが、姑がA子の悪口を言いふらしたのか、親戚全員がA子を奴隷のように扱うようになったそうです。最初の頃はA子も言い返したりしていましたが、そうすればそうするほど状況は悪くなるばかり。
A子は黙って従うようになってしまったといいます。

猛獣に囲まれた気分

そんな状態が長く続くと、心も思考もマヒしてしまう。そしてA子は猛獣に囲まれた小動物のように、どんどん身動きが取れなくなっていったんだそうです。もうこの頃には『自分で考える』という作業すらできなくなるくらい、精神的に追い詰められていたんだと思うと語っていました。

まるでモグラのように…

やがて外に出るのも人に会うのも怖くなり、A子はモグラが穴にひきこもるように、家の外には出なくなったといいます。そんな生活が半年ほど続き、夫が痺れを切らしてA子にカウンセリングを受けるよう勧めてくれたんだそう。
その頃のA子は何かに抵抗する気力もなかったので、夫の言葉にただ従うだけだったそうです。

モグラが人間に戻るとき

カウンセリングを受けて行くうちにA子が本当に思っていたこと、したかったこと、望んでいたこと全てに蓋をしながら生きて来たんだと痛感させられたと言っていました。それに気付いてからは少しずつ精神が安定し、色々な事を客観的に受け入れることが出来るようになってきたといいます。
今はある程度、元の生活に近いくらいの生活ができているそうですが、あの時、A子のご主人に「カウンセリングを受けた方がいい」と言われなければ、彼女は今頃どうなっていたのだろう…。

ftnコラムニスト:アッキーム


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