不倫をするのはもちろんいけないことですし、自分の旦那が不倫をしていたら怒るどころでは済みませんよね。さらに旦那が不倫相手を妊娠させたら、どうしますか?今回は旦那さんの不倫相手が妊娠したと言って乗り込んできた経験を持つUさんのお話です。

突然やってきた女性

Uさんは旦那さんの浮気癖に結婚前から悩まされていました。旦那さんは会社を経営しているのでお金に余裕があり、さらにちょっとイケメンということもあって女性にはモテるタイプ。

しかもその浮気はすぐUさんにバレてしまい、必ずUさんのところに帰ってきます。ただもう高校生になる子どもがいるにも関わらず、女遊びをやめようとはしない旦那さんに、Uさんはもう愛想が尽きかけていたといいます。

その頃も旦那さんの帰宅が遅くなる日が続いていて、Uさんは「ああ、また浮気してんな」と思いながら、浮気を隠せない旦那さんが尻尾を出すのを待ち構えていました。

そんなある日、黒髪ロングでちょっとフリフリの服を着た若い女性が突然Uさんの自宅を訪ねてきました。
「えっと、どなた?」
インターホン越しにそう尋ねると、若い女性はにこやかにこう答えたといいます。
「〇〇さん(旦那さん)とお付き合いしているものです!」
「…はあ?」
「だから、〇〇さんの恋人なんです!」
旦那さんの浮気は大抵、車に残された長い髪やホテルの領収書などでバレるパターンが多かったのですが、浮気相手が堂々と家に来たのは初めて。Uさんはとりあえずその女性を家に上げました。

驚きの妊娠発表

「で、私に何の用?旦那と別れてっていうんなら慰謝料たっぷり貰うけど」
Uさんはそう言いながら、ソファに腰かけた女性にコーヒーを出しました。
「あ、せっかくですけどごめんなさい。私コーヒー飲めないんです」
そんな話をしてんじゃねえだろ、と言いたいのをUさんは堪え、とりあえずコーヒーを下げました。
「あらそう、ごめんなさいね」
「いえいえ。あ、私妊娠してるんですよ。もちろん〇〇さんの子です!」
「はあ!?」
さらっと妊娠を告げる女性。よく見ると目つきや話し方、立ち居振る舞いが微妙にメンヘラぽい雰囲気がプンプン。これはやばい、とUさんは慌てて旦那さんに「浮気相手が来てる、すぐ帰れ」とLINE。
「それにしても素敵なおうちですね!」女性はキョロキョロと落ち着かない様子でUさんの自宅を見回していました。
「ああ…そりゃどうも」
「それでですね、私が今日伺ったのは他でもなく、奥様に中絶費用と慰謝料を頂こうと思って!」
「…ん?」
一瞬意味がわからず、固まってしまうUさん。中絶?慰謝料?考えているうちに血相を変えた旦那さんが帰ってきました。

妻の反撃!

「ちょっと君、なんでウチ来てんの!?」
「だって〇〇さん全然話聞いてくれないんだもん!赤ちゃんは毎日大きくなってるんですよ?早くお金下さい!」
「わかったよ、振り込むから今日は帰ってよ!」
いきなり旦那さんは女性に帰るよう促しましたが、Uさんは慌てて2人の間に割り込みました。
「おい、ちょっと待て。2人で話を進めんな!」
女性と旦那さんはビクッとした様子。
「まずお前はそこ座れ」
旦那さんと女性を並べてソファに座らせ、Uさんの尋問が始まりました。2人はどこで出会ったのか。どれくらいの長さの付き合いで、いつ関係を持ったのか。旦那さんが結婚をしていることは最初に伝えていたのか。

出会いはアプリ

「出会いはアプリで…」
2人の出会いはよくあるマッチングアプリ。3か月前に初めて会い、関係を持ったとのこと。もちろん既婚者であることは伝えていたそうです。
「既婚者だってわかってて会ってたんなら、私からアナタに慰謝料を請求することもできるんだけど」
Uさんが女性にそう言うと、女性はわっと声を上げて泣き出したそうです。
「妊婦にそんなこと言うなんて、奥さんひどいです!」
「いや中絶するとか言ってんじゃん。ひどいのはどっちよ」
「傷つくのはやっぱり女の方なんですね…」
「いやいや私も結構傷ついてるけど?で、どうしたいのよ、手術代が欲しいってこと?」
「私は身体にメスを入れるんですよ!?旦那さんから手術代と慰謝料を頂いて良いはずです!」
「…そう、わかった」
Uさんは女性の腕をつかみました。
「私の兄が産婦人科医なの。今からその病院行きましょ!入院から何から私が面倒見てあげる!」
「え…!?」
女性は明らかに動揺している素振り。
「いや…今日はちょっと…。あ、お邪魔しました!」
Uさんの腕を振り払い、女性は慌ててUさんの家から走って飛び出していきました。

不倫の代償は…

「いや、お前の兄ちゃん土建屋じゃん」
逃げていく女性を見送り、旦那さんが言いました。
「うん、ちょっとカマかけたの。やっぱ妊娠してなかったみたいだね。ていうかあんなのに引っかかって、あんたほんとバカじゃないの!?」
実はUさん、旦那さんの浮気相手に妊娠していると言われたのは、初めてではありませんでした。前回、そのパターンで妊娠などしていないことがわかったので、今回もカマをかけてみたとのこと。
「妊娠、してなかったんだ…」
旦那さんがほっとしたのもつかの間、その後Uさんにこってり絞られたそうです。

Uさんは不妊治療の末に子どもを授かったので、妊娠を理由にお金をだまし取ろうとする女性は許せませんし、それ以上に妊娠するような行為を平気でする旦那さんをそう簡単に許せるはずがありませんよね。

離婚はなんとか踏みとどまりましたが、次に同じようなことがあればどうなるかわからない、ときつく旦那さんに釘をさしているそうです。

ftnコラムニスト:緑子

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