最近旦那の様子があやしい…と浮気を疑ったら、まずは探偵に依頼!という人もいるでしょう。しかし探偵に依頼するとお金もかかるし、なかなかハードルが高いですよね。そこで今回は自分で浮気調査をしてみたら、意外な展開になってしまったというRさんのお話です。
画像: ftnews.jp
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旦那が浮気してるかも・・・

Rさんは小学生のお子さんのいる主婦。近頃旦那さんの帰りが遅く、たまに朝帰りすることもあるので「なんか怪しい…」と思っていたそうです。

さらにある時旦那さんが通勤で使っている車をこっそり調べてみると、車の中に明らかにRさんのものではない長い髪やが落ちていました。Rさんが普段使う車は別にあるので旦那さんも油断したのでしょうか、車の小物入れにはリップクリームや、男性では絶対使わないような香り付きのハンドクリームも入っていました。
「これはクロだな…」と確信するRさん。

そこで探偵に素行調査を頼みたいとは思うものの、調べてみるとなかなか高額で、普通の主婦にポンと出せる金額ではありません。
「ほんと腹立つ!どうしたら現場を押さえられるかなあ」
Rさんは実のお姉さんに事情を話し、どうやって浮気の証拠を押さえられるか相談してみました。
「GPSつければいいじゃん、うちの子のキッズケータイ貸してあげるよ」
キッズ用の携帯電話は、子どもがどこにいるかすぐにわかるようにGPS機能がついているものが多いそうです。そこでRさんとお姉さんはある計画を立てたのでした。

計画実行の日

Rさんはそれから毎日旦那さんの帰宅時間をメモし、特に帰りが遅くなる曜日を突き止めました。そしてその曜日の前日に、旦那さんに車のトランクにお姉さんから借りたキッズケータイを忍ばせておいたのです。

あとは旦那さんの仕事終わりを待って、GPSで追跡するだけ。案の定旦那さんの車は会社から出ると、とある場所へ向かいました。
「なるほど、この駅で待ち合わせね…」
GPSを見ていると、旦那さんの車は会社の近くの駅に一度立ち寄ってから、再び出発。旦那さんは普段電車を利用しないので、どうやらそこで女性を拾ったようです。

Rさんはお子さんをお姉さんに預け、万が一旦那さんに車を見られても怪しまれないようお姉さんの車を借りて出発しました。

ラブホテルに到着!

旦那さんの車はまっすぐ、高速のインター近くのラブホ街へ向かっていきます。Rさんは腹立たしい気持ちを堪えながらもGPS情報を頼りに後を追いました。

すると、ちょっとお高めでキレイなラブホの前に旦那さんの車が入っていくところを発見。Rさんは少し時間を空けてからそのラブホの駐車場に車を停めました。旦那さんのと浮気相手が出てくるまで待ち、出てきたところを写真に撮ってやろうと思ったのです。

実は学生時代にRさんは写真部に所属していたので、望遠レンズのついた一眼レフを持ってきていました。これならば少し離れたところからも証拠写真が撮れるはず。そう思って駐車場でじっと待機していました。すると…。
「ん?なにしてんのあの人」
Rさんは旦那さんの車の周りをうろちょろする、挙動不審な男性を目にしました。その男性は旦那さんの車の中をのぞき込んだり、ナンバーをスマホのカメラで写したりしています。もし今旦那さんが出てきたら、探偵だと思って旦那さんが警戒するかもしれません。Rさんは慌てて車から降りました。

「ちょっとアナタなにしてんの!?チョロチョロされると困るんだけど!」
「え…?」
Rさんにいきなり怒鳴りつけられ、その男性はビクッと反応しました。
「あの、あなたは…?」
男性は気弱そうなサラリーマン風の男性。Rさんは旦那さんの浮気を目の当たりにしてイライラしていたこともあり、さらにその男性に詰め寄りました。
「私はこの車の持ち主の嫁だよ!今旦那がこのホテルで浮気してっから証拠押さえようとしてんの!なんか文句ある!?」
「まさか、そんな…」
その男性は驚いたように続けました。
「私はあなたの旦那様の浮気相手の、夫です…」
「はあ!?W不倫かよ!とにかくちょっと来て!」
Rさんは自分の乗ってきた車にその男性を引っ張り込みました。駐車場でもめていると、ホテルの従業員に見つかりそうだったからです。

撮影成功!

車の中で話を聞いたところによると、Rさんの旦那の浮気相手の夫だと名乗るその男性は、なんとかして妻の浮気の証拠を押さえ、離婚をして親権を取りたいと考えているとのことでした。
「なんだかややこしいことになってるけど、とりあえず目的は一緒みたいだから協力するわ。ちょっとここで隠れててよ」
身体をシートに深く沈め、一眼レフを構えるRさん。浮気相手の旦那は後部座席に隠れました。
「あの、奥さんって何者なんですか?そんなカメラ持って…探偵?」
「うるさいなあ、主婦だよ!」

そうこうしているうちに、ラブホテルの自動ドアが開き、旦那さんと浮気相手の女性がイチャイチャしながら出てきました。
「クソ野郎め…」
Rさんはひたすらシャッターを切ります。
「よし、バッチリ撮れた!」
旦那さんの車が出て行ったあと、Rさんは浮気相手の旦那に写真のデータを送る約束をしました。
「あとはどうするかは自由だけど、親権取れるといいね」
「ありがとうございます…」
浮気相手の旦那はそう言って帰っていきました。

後日、約束通りRさんは写真のデータを送りました。そしてプリントした写真を自分の旦那さんに突きつけ、旦那さんに離婚を要求したそうです。もちろん慰謝料をたっぷりと請求して、親権も取れたとのこと。今は親子2人で平和に暮らしています。

ftnコラムニスト:緑子


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