過保護や過干渉というのは、子育ての世界でよく聞く言葉です。あまりよくないイメージで語られることも多いですが、実際にはどうなのでしょうか?今回は、過干渉で育てられたと語る元職場の先輩のお話です。
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友人に羨ましがられる両親の下で育つ

元職場の先輩Tさんは一人っ子だったこともあり、小さな頃から両親に大切に育てられました。

おやつも洋服もほとんどがお母さんの手作りで、休日は必ず親子3人で出かけるほど仲が良く、友人達には羨ましがられることも多かったそう。

そんなTさんですが、ある時私にこんな打ち明け話をしてくれたことがあります。

勝手に子供の宿題をやる両親だった!

「絵や作文を書く事が苦手で、学生時代の絵画コンクールや感想文の宿題はいつも親が代わりにやってくれてたんだよね…。そのせいか、未だに絵や文章を書く事に苦手意識があって困っているの」

Tさんが言うには、苦手だったのは確かだけれど頼んだ覚えはなく、気づいたら親が勝手にやっていたそうです。

他にも色々と親が先回りしてしまうことがあり、思春期以降はそれで揉めることもあったけれど、今は疲れて反抗すらしなくなってしまいました。

愛情ゆえの行動だから人に理解されない

それでも目に余る時には注意をするのですが、いつも決まってTさんが罪悪感を感じる終わり方になってしまうそう。

「心配してくれるのはありがたいけど、放っておいて欲しい時くらいあるのよね…。人に話しても理解されないこともあるし、それでうんざりする時があるの」

過干渉の親は一見面倒見がいいので、周囲には愛情溢れた親だと思われることも多く、人に相談するにも気を遣ってしまうのだとか。

子供の自立心を奪ってしまうことも…

またお父さんは恋愛関係にも口出しをするようで、交際相手からきた手紙を勝手に開封され、読まれたこともあるそうです。

さすがのTさんも一度は実家を出ることも考えたようですが「私達を置いていくのか…」と泣き落としに合い、泣く泣く諦めたといいます。

親は「子供のため」と思っているようですが、このような接し方では返って逆効果に…。

果たして、これは本当に子供のためなのでしょうか?Tさんを見ていると、大きな疑問符が残ります。

ftn コラムニスト:たいはい

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