「働き方改革」という言葉が浸透してきたものの、残念ながら、まだまだ職場でのパワハラは多いです。今回は、筆者が実際に体験したハラスメントについてご紹介します。
画像: 出典:ftn
出典:ftn

いつも威張り散らしているコック

7年前。私はとあるホテルに勤務していました。職場内の雰囲気は非常に悪く、特に厨房のコックの横暴さが目立っていました。

当時35歳のコックは威圧的な性格で、自分の好き嫌いで人への対応を変えていました。

可愛い娘以外は「お前」呼ばわり

ホテルでは、約10名の女性社員がホール係として勤務していました。ホール係は料理を直接、厨房まで取りに行くため嫌でもコックと顔を合わせることとなります。

コックは可愛い娘には優しく対応しますが、自分の好みでない娘には冷たく当たっていました。私は後者の存在で、コックに「お前」呼ばわりされていました。

可愛い娘なら許してもらえるミスでも、私は烈火のごとく怒られます。また、ワザと意地悪されて、料理をなかなか渡してもらえない場面にも何度も遭遇しました。

こんな嫌がらせが連日続き、私のストレスはどんどん蓄積していったのです。

ついに挨拶しても無視されるように

「お前」呼びをされたり、「どけ」と吐き捨てられたりして、私の精神はどんどん消耗していきました。

それでもなんとか持ちこたえていた当時21歳の私ですが、ある日、決定的な瞬間が訪れます。いつものように、厨房へ入り、例のコックに挨拶をしたのですが返事がありません。

「あれ?聞こえなかったのかな?」と一瞬思いましたが、それからも、彼から挨拶が返って来ることはありませんでした。

遂に彼は、私の存在がないものとして振舞い始めたのです。これにより、私の中で何かがプツンと切れました。

「もう辞めよう」そう決心した瞬間でした。

なぜか退職が決まるとブチギレる!

こうして私は社長に退職届を提出し、正式に会社を辞めることとなりました。

例のコックも、私にさんざん嫌がらせを行ってきたことだし、私がいなくなって大喜びだろうなと思っていました。ですが、ここでコックは直接、私に当たり散らしてきました。

「会社はな、使えないお前を育てようと思って投資をしてきたんやで!それを1年で退職ってふざけるな!」

コックは顔を真っ赤にして怒っていましたが、私は唖然としていました。

あれだけ、パワハラ行為をしておきながら、退職となると怒るなんて...。彼の思考回路がサッパリ理解できません。

今では、パワハラ会社とも縁が切れて楽しい毎日を送れています。例のコックはついに、とある社員に訴えられて、会社をクビになったそうです。

まさに因果応報ですね!

ftnコラムニスト:六条京子


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.