高熱で動けず、夫に栄養ドリンクなどの買い物を頼んだ筆者。
「まかせて!」と、勇んで出て行った彼が、帰宅時に手にしていたのはまさかの――!?
何事にも全力(?)な夫の、やらかしエピソードです。
画像: 高熱の私が、買い物を夫に頼んだ結果「えっ、何しに行ったの? 」彼の “戦利品” に「絶望した」

「お願い、ゼリー買ってきて……」

ある夜、突然高熱を出して動けなくなりました。

病院も薬局も閉まっている時間帯だったので、せめてコンビニで栄養ドリンクや、食べやすい物を買ってきてほしいと、夫に頼むことに。

全身が熱くてたまらず、とくに冷たいゼリーが欲しくてたまりませんでした。

私の様子を見て心配そうにしていた夫は、「俺にまかせて! 買ってくるから待っててね!」と勢いよく家を飛び出していきました。

「普段はうざったいと思うこともあるけど、こういうときに夫がいると、やっぱりありがたいな……」
グラグラとする頭を抱えて布団にくるまりながら、夫への感謝をしみじみと感じました。

夫が買ってきた物

しばらくして、帰ってきた夫。

「助かった、やっとゼリーが食べられる!」
あまりにも身体が辛かったので、まるで夫が神かのように思えたのですが――。

「……あれ?」

彼の手には週刊の漫画雑誌。
どうやら歩きながら読んでいたようです。
それはさておき、漫画以外の荷物を何も持っていないのです。

「た、頼んだ物は?」

「何しに行ったんだ」

夫は一瞬フリーズし、「……あれ?」と首をかしげました。

どうやら、コンビニに入ってすぐの棚で漫画雑誌の最新号を見つけた瞬間、完全に目的を忘れてしまったよう。

彼は漫画を手に取ると、すぐさまレジに向かってそれを購入し、夢中で読みながら帰ってきてしまったのです。

あんなに勇んで出かけていったというのに――。
「一体あなたは、何をしに行ったのよ」

あっ、ますます熱が上がってきたかも。
私は、目の前が真っ暗になりました。

次からは

良くも悪くも、彼は目の前のことに全集中してしまうタイプ。
そのひたむきさが、魅力でもあるのですが……。

今でこそ、こうして「ネタ」にできているものの、あの瞬間に感じた、怒りと絶望感は忘れられません(笑)

「彼に何かをまかせても、安心は禁物」
今回の件で、そう確信しました。

次からは、メモでも首にぶら下げて行ってもらおうかと思います。

【体験者:30代女性・自営業、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが体験した実話です。個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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