これは、筆者の当時6歳の息子が公園で体験したエピソードです。滑り台で割り込んできた親子に、息子が放った“ひと言”が思いがけずその場の空気を変えました。大人もハッとするような、小さな勇気が感じられる場面です。
画像: 滑り台に割り込んだ親子「先にすべっちゃいな(笑)」→ 6歳息子が放った『真っ直ぐな言葉』に、感動

穏やかな日曜、公園でのひとコマ

日曜の午後、私は6歳の息子と近所の公園に出かけました。
春の日差しが心地よく、子どもたちは滑り台の列にきちんと並び、楽しそうに順番を待っていたのです。静かで穏やかな、何気ない休日のひとときでした。私は滑り台のそばに立ち、息子の姿を見守っていました。

「今日はなんだか平和だな」
そんなふうに思っていた矢先、少しだけ空気の流れが変わったように感じたのです。

思わぬ親子にざわつく公園

順番を守って並んでいた子どもたちのあいだに、割り込んできたのは、ちょっと目を引く雰囲気の母親と男の子。母親はやや大きめの声で「先にすべっちゃいな!」と笑いながら、男の子を列の先頭へと促しました。その瞬間、周囲の空気がピリッと張りつめたように感じました。

子どもたちは驚いた表情で顔を見合わせ、大人たちも小さくざわついています。
私も「え?」と思わず声が出そうになりましたが、気まずさが先に立って何も言えませんでした。

「注意した方がいいのかも……」
そう思いながらも、トラブルになりたくないという気持ちが勝ってしまい、結局そのまま見守るしかありませんでした。誰も何も言わないまま、滑り台の列に妙な緊張感が漂っていました。

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