今回は私の知人が経験した【旦那の父親(=義父)とのトラブル】をご紹介します。少しパソコンを使えるようになった義父が、WEBデザイナーの私に「雇ってくれ」と言ってきたので断ると……!?
画像: パソコンを習い始めた義父が「仕事手伝ってやるから給料払え」と押しかけてきた! 断ると、逆切れ!?

「暇だから」と近所のパソコン教室に通い始めた、年金暮らしの義父

私は40代のフリーランスWEBデザイナーで、会社員の旦那と、小学生の娘と3人で暮らしています。

ある日、隣町に住む年金暮らしの義父が「暇だから」と近所のパソコン教室に通い始めました。思いのほか楽しいらしく、毎週欠かさず通っていると義母から聞いた時には、私も「お義父さんもいい趣味が見つかってよかった」と心から喜んだものです。

パソコンが上達してくると、義父は私たちに「こことここのキーを同時に押すと、こんな操作ができるんだ」など、ショートカットなどの操作を得意げに披露するようになりました。

長年、パソコンで仕事をしている旦那や私からすると、できて当たり前のことなのですが、「お義父さんが喜ぶなら」と、あえて「すごいですね!」「そんな方法があったんですね!」と驚くふりをする私たち。

今思うと、それがよくなかったのかもしれません……。

ある平日の昼間に、私が家で仕事をしていると、玄関のチャイムが鳴りました。「誰だろう?」と出てみると、義父が満面の笑みで立っています。

これまで義父がアポなしで、しかも私しかいない時間帯に一人で来ることなどなかったので、驚きながらもとりあえずリビングに通しました。

すると義父は、真面目な顔つきで「君は家でパソコンを使って仕事をしているだろう? どれ、私が手伝ってあげるから、その分お給料をもらいたいのだが」と言ってきたのです。

私は当然「私の仕事はパソコン操作とはまた別の技術や知識が必要なんです。それに自分一人で間に合っているので」とやんわりお断りしました。

言葉を選んだつもりでしたが、義父は「嫁のくせに偉そうだな! せっかく雇われてやると言っているのに失礼な奴だ!」と怒って帰っていきました。

毎日「雇ってくれ」と言いにくる義父に、私が取った行動とは

義父は次の日も、その次の日も「手伝ってやるから給料をくれ」と言いにきました。旦那から義父へ電話をかけて「雇う気はない」と伝えてもらっても、癇癪を起こして一方的に切られる始末。

「こうなったら、お義父さんに『自分では手伝えない』とわかってもらうしかない」私は意を決して、義父を家に招きました。

「やっと雇う気になったか。時給は2000円で頼むよ」とホクホク顔の義父に、私はノートパソコンを渡して「今日中に、テキストエディタでここからここまでHTMLコードを書いてください」といきなり仕事を依頼。

「素人なんだから、こんなのできるわけがないだろう」と反発してくる義父に、私はできるだけ丁寧に伝えました。

「そのお仕事は急ぎの案件で、納期は明日です。これが終わったら、今週末納期の仕事が3件あるので、WEBデザインの経験がない人に1から仕事を教える時間はとてもありません。助手が必要な時はベテランの同業者に依頼しているんです。すみませんが、お義父さんを雇うことはできません」

それを聞いた義父はようやく諦めてくれたようで、トボトボと家を出て行きました。

その後、すっかり義父とは気まずくなってしまいましたが、義母から「パソコン教室に通っていたおかげで、役所でパソコン作業をするアルバイトに就くことができた」と言う話を聞きました。

義父に悪気はなかったのはわかります。そして、定年退職後にスキルを得て、しかもそれを活かした仕事をすること自体は素晴らしいことだと思うので、義父には頑張ってほしいと私なりに応援しています。

【体験者:40代・女性自営業、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。


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