ぬいぐるみや人形には時として人の想いが宿ると言いますが、実際にその想いを感じたことのある人はあまり多くないのではないでしょうか? 今回は友人の息子が大切にしているぬいぐるみにまつわる不思議なエピソードを、友人が聞かせてくれました。
画像: ftnews.jp
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息子が大切にしているぬいぐるみ

友人のA子には3歳になったばかりの息子がいます。

息子が生まれたときから毎日一緒に寝ていて、大切にしているのがライオンのぬいぐるみです。
そのぬいぐるみは、息子が生まれるときにA子の祖母が買ってくれたものでした。

もう祖母本人は亡くなってしまいましたが、息子はぬいぐるみのことを「ばぁばのライオンくん」と呼んで、どんな時でも肌身離さずそばに置いていました。

旅行先のホテルで、奇妙なことが……

ある時、A子と夫は息子をつれて家族旅行に出掛けました。
もちろん、「ばぁばのライオンくん」も一緒です。

夜、ホテルの部屋で親子3人で眠っていると、突然息子が火がついたように泣き始めました。

驚いて目を覚ましたA子は急いで起き上がろうとしましたが、なぜか身体の上に重い物が乗っているように苦しくて、動くこともできません。
あとから聞くと、夫も全く同じような状態で起きることができなかったそうです。

暗い部屋の中に、息子の泣き声だけが響き渡ります。
A子は冷や汗をかきながら金縛りに耐えるしかありませんでした……。

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