2023年ファッション業界に出現した新たなトレンド「クワイエット・ラグジュアリー」。大人だけに与えられた「静かな贅沢」という意味のこのトレンドは、ラグジュアリーファッションを楽しむ上での控えめなアプローチを意味します。キャッチーなロゴやデザインに頼らず、上質素材や職人の技が光る縫製のものを装い、控えめであればあるほど存在感を際立たすことができる着こなしです。今回は、洗練された着こなしに定評のあるおしゃれ賢者をお手本に「クワイエット・ラグジュアリー」をレクチャーします。

上質だからこそ成り立つベージュのワントーン

画像: 上質だからこそ成り立つベージュのワントーン

12月に59歳の誕生日を迎え、ますますエイジレスな魅力がアップしたカナダ在住のインフルエンサー、グレース・ガネム。女性らしさが宿るベージュで「クワイエット・ラグジュアリー」を楽しみたいなら、彼女のようなワントーンでの着こなしがおすすめです。上質素材やシルエットの美しいものを身に纏うことでコンサバ感を払拭し、より洗練された着こなしを約束してくれます。ニット、ウール、スエードなど、上質素材をミックスさせてコーデに奥行きを出すこともお忘れなく。

グレーはトーンオントーンで大人の佇まいに

画像: グレーはトーンオントーンで大人の佇まいに

グレーのトーンオントーンコーデで「クワイエット・ラグジュアリー」を体現するのは、ジャーナリストでインスタグラムのファッションパートナーシップのディレクター、エヴァ・チェン。トップス、スカートなどアイテム一つ一つのデザインはシンプルですが、良質な素材をチョイスすることで高級感漂う着こなしに。手軽に「クワイエット・ラグジュアリー」にトライしたいなら、ワントーンやトーンオントーンでの着こなしが失敗しないコツです。

上質ニットはデニムでカジュアルダウンするだけ

画像: 上質ニットはデニムでカジュアルダウンするだけ

シンプルで上質な着こなしがお上手なUK「VOGUE」副編集長兼ファッション特集ディレクターのサラ・ハリスをストリートでキャッチ。高級感のあるニットトップスに合わせたのは、カジュアルなデニムパンツ。ラグジュアリーと言っても、上質なニットトップスさえあれば、デニム合わせも「クワイエット・ラグジュアリー」にキマりそう。カジュアルになりすぎないよう足元はヒールを取り入れて。

マニッシュと高級感が共存するピンストライプのセットアップ

画像: マニッシュと高級感が共存するピンストライプのセットアップ

ライフスタイルサイト「ALL THE PRETTY BIRDS」の創設者であり、ストリートスナップの常連でもあるタム・マクファーソンは、クリーンなイメージの強いホワイトスーツのセットアップを披露してくれました。さりげないピンストライプやスタンダードなスーツのセットアップながら、シルエットの美しさが際立つ部分など、随所に高級感を感じられる着こなしがお見事です。

黒一色で叶える卓越した「クワイエット・ラグジュアリー」

画像: 黒一色で叶える卓越した「クワイエット・ラグジュアリー」

ニコラ・サルコジ元フランス大統領夫人でモデルのカーラ・ブルーニは、上質に仕立てられたブラックを全身で纏い、重くなりすぎないよう足首やデコルテを見せることで抜け感のあるスタイリングに。さらに、あえてノーアクセで潔く「クワイエット・ラグジュアリー」な着こなしをアピールするのもポイントです。

まとめ

上質な素材を使用し、シルエットが美しく、潔くシンプル、そしてより長く使えるアイテムこそ「クワイエット・ラグジュアリー」に必要不可欠な要素です。さらにFASHION TREND世代の洗練された大人の女性がおしゃれを楽しむことができるおすすめのキーワードではないでしょうか?

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