イジメは社会的にも大きな問題となっています。自分の子どもが被害者や加害者になったら、あなたはどう対応しますか? これは筆者の友人・Mから聞いたイジメの被害者となった娘のために奮闘したエピソードです。
画像: 娘をいじめる加害者の親 → 問い詰めるも「子どものしたことでしょ?」呆れた発言を聞き、親は!?

娘のクラスでのイジメ

私の娘は小学校1年生の夏休み明けから、同じクラスの女子たちにイジメを受けていました。急に「学校へ行きたくない」と泣き出した娘。話を聞くと、からかいや冗談では済まされない陰湿ないじめの実態がハッキリとしました。

さっそく担任と教頭に相談。らちが明かずに校長や教育委員会にも相談したのですが、結局学校側の回答は「イジメは認識できなかった」とのこと。まったく何もしてくれないまま2学期が過ぎ、3学期を迎える頃には娘は完全な不登校になっていました。

これに怒り心頭だったのは夫です。友人に弁護士がいたことから、裁判で責任の所在をハッキリさせたいと言い出しました。「とにかくイジメられたという証拠が必要」と言われ、私たちは証拠集めを行うことにしたのです。

ピンポンダッシュ

娘が不登校になってから半年が過ぎたころ、ちょうど下校時間になると我が家のチャイムが鳴り、出ていくと誰もいない……ということが頻繁に起きていました。ある日いつもの時間に玄関から見ていると、娘をイジメていた同じクラスの女子数人が、我が家のチャイムを鳴らしながら、悪態をついている様子を見てしまったのです。

このことを夫に話し、玄関先のわからないような場所に防犯カメラを設置。音も録音できるタイプのものにしたので、ピンポンダッシュをしている女子の顔や「どうせ学校来れないでしょ」「いいよね~、毎日がお休みで」などと聞こえるように話す様子も録画することができました。

決定的な証拠

娘の持ち物を確認すると、ノート・教科書・筆箱・ランドセルにまで落書きがされていることもわかりました。それらを全て写真に撮り、私と夫は再度学校へ乗り込みました。

「これだけ証拠があるんです。弁護士さんにも相談しているので、近いうちに裁判を起こします。何もしなかった学校側も訴えますので。」

これに驚いた学校は、急に動き始めました。イジメをした加害者の親と話をする機会を設けるというのです。「謝罪をしたいと思っているそうなので……」と何とも歯切れの悪い話でしたが、直接対峙することが決まりました。

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