妊娠中は思わぬタイミングで体調が急激に悪化することがあります。そんなとき、だれも気付いてくれなかったり、気付いていても見て見ぬふりをされたりして、何とも言えない悲しい気持ちになることも。今回は私の実体験から、つわりに苦しむ通勤途中で思わぬ人が助けてくれた話を紹介します。
画像: ftnews.jp
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大好きだった1時間の電車通勤が……

私は会社員のころ、約1時間かけて電車通勤をしていました。立ちっぱなしでも好きな音楽を聴いたり、本を読んだりと電車に乗っている時間が大好きでした。

しかし、妊娠してからというもの、この電車に乗っている時間が苦痛でしかありませんでした。つわりも電車に乗るとなぜか悪化。だれかがなにかを食べた匂いや思い通りに座れないことも疲れる一因でした。

ある朝突然

朝、私の最寄り駅ではいつも数名下車するため、席を確保するために列の先頭に並んで待っていました。この日は席が空かず、30分以上たちっぱなしの状態に。優先席のとなりのドア付近で外を眺めていましたが、急に気分が悪くなり、立ちくらみもあって床にうずくまってしまいました。

妊娠をアピールしているわけでもないのですが、なにかあったときのためにマタニティマークは鞄につけていました。しかし、席を譲ってくれる人は現れず「仕方ない……」と思いながらただ耐えるのみ。いつも優先席を占領している中年夫婦とみられる男女の大きな笑い声が聞こえてきて、悲しくもなりました。


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