たとえ夫婦といえども、相手を見下すような態度はトラブルの原因になります。これはモラハラ夫に悩まされた筆者の友人H子から話を聞きました。
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何かと妻を見下すモラハラ夫

私の友人H子は、合コンで知り合ったN樹と結婚しました。私たちと披露宴で話したN樹は社交的で、悪いイメージはなかったのですが、結婚後にとんでもないモラハラ夫であることが判明しました。

N樹は30代前半でしたが、大学卒業後に何回も転職を繰り返していて、年齢のわりに給料がとても安かったそうです。H子も共働きで家計を支えていたのですが、「貯金ができない」というH子に対して、「節約下手」「やりくりもできない」と散々罵っていました。

外面だけは良いモラハラ夫

N樹はとにかく外面の良い人で、私たち友人にはとても感じがよく、気前の良さを前面に押し出してきていました。H子からは「やりくりが大変」と聞いていましたが、数ヶ月に一度、自宅に友人たちを招いて行うバーベキューが恒例行事。

H子から話を聞いていた友人たちは、H子の安否確認も含めてバーベキューに参加していました。しかしある日、モラハラ夫N樹に思わぬ制裁が下る事件が起きたのです。

友人が結婚できない理由

夏に行われた恒例のバーベキュー……その日はN樹の友人たちも多く参加し、H子の家には12~13人ほどが集まっていました。中でもN樹の友人の一人、T男はハイペースでビールを飲み、誰よりも早くベロベロに酔っ払っていたのです。

T男が飲みすぎてしまった理由、それは結婚がダメになってしまったこと。その理由をT男は大声で話していました。

「今までは何も言わなかったのに、プロポーズしたら稼ぎが悪いからイヤだって言われた。俺、手取りで30万以上稼いでるんだよ? 30万ってそんなに少ないのか?」

顔面蒼白のモラハラ夫

T男の言葉に集まった友人たちは、口々に励ましの言葉をかけていました。

「20万じゃ少ないって言われてもしょうがないけど30万なら十分だよ」
「今の年齢で20万だったらちょっと心配だけどね」
「30万なら何とか夫婦2人で暮らしていけるよ」

そこで顔面蒼白になっていたのは、モラハラ夫のN樹でした。N樹の給料は手取りで20万弱。H子が働かなければ生活ができない状況だったにもかかわらず、H子の金銭感覚を否定し続けてきた男です。T男を励ます友人たちはきっと、N樹の給料がそんなに安いとは思っていなかったのでしょう。H子は自分の不甲斐なさに落ち込むN樹を見て、「私が悪いんじゃなくてあんたの給料が安いんじゃ!」と思ったそうです。


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