激しく混雑する飲食店で勤務中、後輩が失敗してスープをお客様に!? 激怒するお客様、周りのお客様に謝りまくる私。お客様の激しい怒号が飛び交う店内。そこへ現れた救世主とは……。
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私が勤める飲食店での出来事です。その日はかなり忙しく混雑していました。みんな必死になってバタバタと働いていたときに、ドンという衝撃音が! その直後、後輩のパートA子ちゃんが、お客様に怒鳴られていたのです。

激怒するお客様

「スープが足にかかっただろ! なんてことしてくれたんだ!!」

「あー熱い! やけどした! どうしてくれるんだ!」

「治療費と慰謝料を払え!!」

あまりに大きな怒鳴り声に、後輩は恐怖に震え涙目に。私は何が起こったのかわからず、周りのお客様に「不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。」と謝罪して周りました。他のスタッフが急いでタオルを持って行っても、

「やけどしているのにタオルなんかいらん!!」

「氷持ってこい! この役立たずが!」

収まらない怒り

氷をお渡ししても怒りは収まらず、店長がクリーニング代1,000円ほど封筒に入れてお渡しし、「やけどの治療費はお支払いしますから、ご連絡をください」と伝えました。私は何が起こったのか見ていなかったので、怒鳴り散らすお客様に恐怖心しかありませんでした。

私は新しいスープをお持ちし、お客様はイライラぶつぶつ不満を言いながら、お食事を済ませ、激怒したままレジへ。

「こんな思いをさせて、食事代をとるのか! 非常識な!」と、怒りは収まらず。

結局店長はお客様の怒りを抑えるため、食事代はもらいませんでした。

すると一部始終を見ていたという隣の席のお客様が!

恐怖に包まれる中で現れた救世主とは……

「俺はずっと見ていたよ。あの方は自分でスープをこぼされたよ」

「お店の人は何も悪くない。もし何かまた言ってきたら教えて。私が証言するから」

と言って、名刺を差し出しました。

その方はなんと!

誰もが知る有名飲食チェーンの代表取締役の方だったのです。

私が勤める店は最近急成長した人気店となっていたので、様子を見に来られたとのことでした。

こんなことでもなければ、身の上を明かすこともなかっただろうと思うと、申し訳ないやらうれしいやら。お客様は神様のような、雲の上の方でした。

ftnコラムニスト:鈴木まさ美

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