花嫁修業も兼ねて、料理教室に通う知人女性。
料理教室の先生はとても素敵なマダムで、料理の腕前は勿論、その品格溢れる佇まいも魅力的だそうです。
しかし教室で料理中に、先生の口から何やら不穏な言葉が聞こえてくるではありませんか。
「半殺しも良いけれど、やっぱり私は皆殺しが好きよ!」
平和そのものの料理教室に、一体何が……? バイオレンスな会話の詳細に迫ります!
画像: ftnews.jp
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憧れの先生

知人女性は、婚活と同時に料理教室に通い始めました。
彼女が通う教室の先生は、料理の腕前がずば抜けているのと同時に、その優しい人柄で生徒達から慕われていました。
「お着物も嗜むし、まさに良妻賢母って感じの女性なのよ~。私もいつか、あんな風になりたいわ!」
素敵な先生を目標に、教室に通う前向きな彼女の姿は、見ているだけで応援したくなります。

良妻賢母の放った衝撃的な一言

ある日、いつものように知人女性は料理教室に参加しました。
先生は各テーブルを見て回りながら、多くの生徒さん達と談笑しています。
すると急に、先生の口から不信なワードが聞こえてくるではありませんか。
「私は今年は、皆殺しをするつもりなの。半殺しも良いけれど、やっぱり全部、潰す方が私は好きなのよ」
その言葉を聞いて条件反射的に、知人女性は思わずフリーズしてしまいました。

秋の楽しみ

「せ、先生……。今、何のお話をされてたんですか?」
恐る恐る尋ねると、先生は笑顔でこう言いました。
「アラ、勘違いさせてしまったかしら? おはぎの米粒を全部潰すことを皆殺し。粒を残すことを半殺しというのよ。今年は私、家で皆殺しのおはぎを作ろうと思って」
事実を知った知人女性は、胸をホっと撫でおろし「そ、そうなんですね!」と答えます。
彼女の勘違いを察した先生は、柔和な笑顔でこう提案してくれました。
「そうだわ! 秋になったら、皆さんとおはぎを作ってみましょうか! 皆殺しと半殺し、両方作ってみても良いわね!」
先生の言葉に、他の生徒さん達も期待を膨らませていました。
呼び名は不穏ですが、先生直伝の美味しいおはぎで、楽しい時間を過ごせることは確実ですからね!

ftnコラムニスト:六条京子

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