なんでも小馬鹿にしてきてマウントを取りたがるママがいると聞いたことがありましたが、私の周りにも「まさに!」というようなママがいたのです! 今回はマウントを取ってきたのに見事にメッキが剥がれたママ友をご紹介します。
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学童の送迎で出会ったママ友Iさん

ママ友Iさんは外資系企業でフルタイムで働いていて、子供は学童に行っていると耳にしたことがありました。逆に私はフリーランスライターとして在宅勤務がほとんどだったので、普段は学童を利用していないのですが、夏休みなど長期休暇の時はスポットで学童を利用しました。ちょうどママ友Iさんとは、ある年の夏休み中に知り合ったのです。

初対面から、根掘り葉掘り……

でも、初対面の時から会話の端々から性格の悪さが滲み出ていました。「お仕事何されてるんですか?」と聞かれたのでフリーランスのライターですと告げると、「ライターってどんな媒体で書いてるんですか? 雑誌とか?!」と立ち話なのに話が途切れず、雑誌ではなくWeb媒体でコラムやレポを書いていることなど少し詳しく話しました。
そしたら「え、それで仕事になるんですね。へぇ〜……」と、さっきまで興味津々に聞いてきていたのに、突然すごくつまらなそうな、そして蔑むような顔をされました。
なんか嫌な感じだなぁと思いつつも、夏休みの間だけだし……と思っていたのですが、冬休みにもまたバッタリ会ってしまったのです。しかも、あろうことか「あ、まだあのお仕事? みたいなこと? されてるの!?」と二言目には言い出し、「もっと違う職種に転職したら〜?」と明らかにバカにしてくるのです。

もちろん、自分の自慢話も欠かさない

さらには、私のことを根掘り葉掘り聞いてくるだけには止まらず、「ほら、私はさ〜外資系で替えがきかない仕事任されてるから、転職とか考えられないんだけど? あなたは、まだまだ色んなことができるわけじゃない?! 広い世界を見ないともったいないわよ!」と。
あたかも自分が広い世界で楽しく仕事をしていることについて惜しげも無く話してきて、長期休みのたびに苦痛で仕方なかったです。

翌年、意外な場所で出くわした! あれ? Iさん、どうしたの???

翌年のある日、外資系企業への取材の仕事が入ったので取材先へ行くと、まさかのIさんが働いていると豪語していた会社だったのです。(あ~またIさんに会っちゃうのかな~気まずいなぁ~)と思いながら、緊張と変なドキドキで喉が渇いたので、1階にあったカフェで飲み物を注文しました。受け取りカウンターで「お待たせしましたー!」と、どこかで聞いた声だな? と顔を上げたら、なんとカウンターの中にいたのは、ママ友Iさん!?
「え? あ、こんにちは。」と私が挨拶すると、「こ、こ、こんにちは! ご利用ありがとうございまーす!」と作り笑顔で挨拶され、またドリンク作りの作業に戻っていきました。

まさか、外資系企業でフルタイムで働いているというのは、外資系企業のオフィスビル1階に入っているカフェの店員でほぼフルに近いパートで働いているのが真実だったのです! ジャケットを羽織った私がエレベーターに向かうと後ろから視線を感じたので、チラッと振り返ると、すごい顔でこちらを見るママ友Iさんの姿がありました。

その後、長期休みの学童の送迎でママ友Iさんと会うことは一切ありませんでした。その代わり、他のママから「Iさんと何かあったの!?」と聞かれることが増えました。おそらく、私が何か言いふらすんじゃないかと心配しているのでしょう。私は「何もないですよ~♪」と、今でも口を固く閉ざすことにしています。

ftnコラムニスト:南さおり

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