かわいいはずの我が子が悪魔に思える時期……それがイヤイヤ期です。今回ご紹介するのは、かわいい息子がイヤイヤ期を迎えたAさんのお話。今日もイヤイヤされてくじけそうだったAさんを救ってくれたのは、通りがかったおばあさんの金言でした。どんな言葉に救われたのか、早速ご覧ください。
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ついにきたイヤイヤ期!

専業主婦のA子さんが最近悩んでいること。それは2歳になった息子のイヤイヤ期のことでした。育児書や先輩ママから聞いて覚悟はしていたものの、毎日何もかもが「イヤ」と言われてAさんの心は疲れきっていました。何をしようとしても「イヤ」と言われ、思うようにできないことばかり。

「私の愛情が足りてないのかも……」

Aさんはこんな風に考えてしまい、どんどん自分の育児に自信をなくしてしまっていったのです。

今日のイヤイヤは手強い……

Aさんは今日も息子と出かけます。

「この服じゃイヤ!」
「長靴じゃなきゃお出かけしない!」

出かける前からイヤイヤを発動されどうなることかと思ったものの、無事に目的の公園まで到着しました。しかし、ほっとしたのも束の間。息子は公園に着くやいなや寝そべって大泣きし始めたのです。

こうなると声をかけてもさらに泣き声がひどくなるだけなので、Aさんは息子を見守ることに。幸い公園には他の人がいなかったので、気が済むまで泣かせてあげることにしたのです。

母親失格……? 「そんなことない!」

Aさんが泣きわめく息子のそばで無心で立ち尽くしていると、そこにおばあさんが近づいてきました。

子連れで歩いているとおばあさん世代から小言を言われることも多かったので身構えたAさんでしたが、おばあさんがくれたのはとても優しい言葉でした。

「こんなに大泣きして感情を爆発させられるなんて、愛されてる証拠ねえ」

思わぬ優しい言葉に気持ちの緩んだAさんは、ついおばあさんに息子に泣かれると母親失格なのではないかと思ってしまうとこぼします。

「そんなことない! こうやって泣いてもママは自分を見捨てないってわかってるから安心して泣けるのよ〜。あなた上手に子育てできてるわ」

おばあさんはAさんを元気づけてくれました。

明日からも子育て頑張ろう!

おばあさんと話しているうちに息子も泣き止み、公園で遊び始めました。この先も育児で大変なことはあるかもしれません。ですが、Aさんの胸の中には先ほどおばあさんからもらった嬉しい言葉が充満しています。

「私はきちんと息子を愛せているんだ!」

おばあさんの言葉によって、そう思うことができたAさん。まだまだ息子のイヤイヤ期には終わりが見えませんが、これからも子育てを頑張ろうと思えたそうです。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶

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